今日の沖縄島は寒かった。しかし雨は降らなかったので、私は久しぶりに那覇まで出かけた。本日のメインは、「また沖縄が戦場になるって、ほんとうですか?」(那覇教育福祉会館)でした。主催はノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会(nomore-okinawasen.org)。基調講演は「大軍拡と敵基地攻撃能力で戦争が止められるか」講師:海渡雄一さん。報告は「『キーン・ソード23』日米共同統合演習と沖縄」報告者:明(あきら)真南斗(まなと)さん 琉球新報記者。「与那国島に戦車~打ち砕かれた自立ビジョン」報告者:三上智恵さん ジャーナリスト・映画監督
私は、この御3方とも面識があるが、それぞれが真剣な提起と報告をされていた。ただ16日に安保・軍事3文書が岸田政権から公表されたばかりであり、読み込んだ提起は難しかったと思われる。ここでは詳報は避けるが、上記のHPに近日中に載ることだろう。
しかし相変わらず会場参加者との議論がなされず、消化不良だった。この危険な流れを止める為には、一人一人が相当な覚悟を持って立ち上がらなければ、ならないだろう。これをすれば、止められる秘訣はないだろうが、「私はわたし」「私はわたし」の声が大合掌していくような共鳴板をつくれないものだろうか。「私はわたし」というのは、この国に収斂されないぞと言う心意気を示していくことだと私は考えている。
この国は、「安保・軍事戦略3文書」で「戦争の準備を本格的に始めるぞ」と宣言したのだ。もはやまったなし!であり、単に反対というだけ済む段階ではあるまい。こうした動きに対して、私たちも戦略的な構えが必要だろう。
次に私が向かったのは、本屋さん。予定通りの本が買えた上におまけがついた。おまけとは「沖縄と国際人権法」阿部藹(あい)著 高文研 22年12月刊だ。「おまけ」というのは中身の問題では全くなく、今の沖縄にとって、本書の主題である「自己決定権」を国際人権法の立場からの研究と行動が絶対に必要だと考えていたところなので私は、「これ買った!」という感じだった。
バスの行き帰りに読んでいたのは、先日図書館で借りてきた「大学的○○ガイド」(○○に地名が入るが、省略)(昭和堂 2018年刊)。大学的と言うだけあって、そこいらのガイドブックでは得られない中身が満載されており、「なるほど」の連発。私は旅に出る度に、地域史が気にかかる。なぜこうなっているのかは、今地上を歩いているだけではわからないことが多すぎる。地域史が鍵となるだろう。また、私の歴史的なスパンでいえば、近代以降だけではわからないと言うのが、近年の私の結論だ。近代をもたらした近世まで遡らない限り、わかるまい。また近世において海外と接した場所に、大いに注目すべきだと私は考えている。日本近代の特殊性を照射できるからだ。
もうひとつはウクライナ関連の本。22日に開催予定の報告会の主催者の一人なので、お粗末な知識で臨んではなるまい。特に子どもたちを主題にしている以上、そこをフォローできる知識と問題意識をもちたいものだ。
ということで(ふー)頭の中を整理しないとならない。名護に帰ってきたのは20:30。夜空に満点の星が瞬いていた。久しぶりだった。私は天文の知識はお粗末だが、一丁勉強しようかと思った。世界・日本国は宇宙戦争とかほざいており、軍事産業の思惑で、この宇宙を破壊の空間にしては、悍ましすぎる。奢る奴らは、滅びていくのだ。私は宇宙戦争に抵抗しうる宇宙観を持ちたいものだ。できないのだろうか?