ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き、琉球諸島を巡る基地・戦争への道を問いかけ、自然を語る。●無断転載、お断り。
 

【拡散願います】あぁ、勘違いだったけれど…。「生地」について(20250209)

2025年02月10日 | 沖縄暮らし

2025年2月9日(日)曇

 2月9日、私はある人からお誘いを受けて、「行きます」と言っていた。行ったのだ。そうしたら講師が違う。しばし焦った。講師が違うということは、もちろん話が違う。「奄美の現状と沖縄ー辺野古埋め立て用材と急速に進む軍事化」阿部悦子さんだった。あわてんぼうのヤマヒデさんだった。自分のミスだから、そのまま私は聞いた。

 結果オーライだった。奄美の山が削られて、海まで汚染されているようだ。軍事化については、承知の事実のみだったが、一点大きく気になったことがある。以下、そこを書き留めておく。

 自衛隊は「生地」で演習ができるので、嬉しいそうだ。「生地」とはなんだろう。広辞苑を開く。「①生まれた土地、②命の安全を期しうる地、③よく様子を知らない土地。初めてきた土地」。敢えて言えば、「よく知らない土地」なのだろうか。しかし演習をやるのに現地事情を調べていないわけがない。既知か、未知かで言えば、既知だろう。

 日米共同統合演習は、奄美大島や徳之島、沖永良部島などの港や海岸、村内でやっている。琉球諸島の場所で、今のところやれないから、奄美大島などでは自衛隊は容認されているから、軍事演習ができるのだ。

 だとすると自衛隊が言う「生地」とは、《ライブスペース》の事だと、私は考える。人間が暮らしている場を戦場にすることが彼等のやりたいことだ。彼等が想定している戦争は、ひとまず琉球諸島から始まる。琉球諸島が真っ先に戦場になるのだ。沖縄島も含む琉球諸島。奄美大島や九州南部はその後方に当たり、兵站の地として重要だ。もっとも沖縄島勝連に司令部を置いた第7地対艦ミサイル連隊は、奄美大島・沖縄島・宮古島・石垣島を貫く先制攻撃部隊だ。この第7地対艦ミサイル連隊は、陸上自衛隊西部方面隊の傘下にある。司令部は熊本県熊本市の健軍駐屯地。

 自衛隊(軍隊)が言う「生地」とは、広辞苑が言う「②命の安全を期しうる地」とは真逆だ。自衛隊も米日共同統合演習を重ねてきたので、米軍が使う英語を使っているはずだ。それは米軍仕込みの英語であり、その直訳の「生地」ではなかろうか。彼等は、「日本語」をも改竄しているのではなかろうか。人々が生き、暮らしている場での軍事演習から教訓化できることは、ただの演習場での演習から教訓化できることとは、ひと味もふた味も違うはずだ。

 こうした《ライブスペース》での演習に、私たちは反対の声を揚げていこう。奄美の人々とも声を上げていきたい。私たちのライブスペースを守りたい。私たちは生きていく。



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