私はある情報に基づき、近日中に津堅島沖(中城湾開口部)で、米軍がパラシュート降下訓練をやるだろうと予測していた(4月14日)。それを本日4月21日の沖縄紙が伝えている。
4月25日(月)11時から14時、26日、27日は11時から13時だと米国航空情報(ノータム)に記載されたようだ。うるま市や、沖縄県は、安全上の理由から、同水域での訓練に一貫して反対している。
しかし米軍の態度は一貫しているのだ。他人の迷惑顧みずなのだ。ヘリによる吊り下げ訓練や、MV-22オスプレイによる人家の間近での吊り下げ訓練、漁場でのヘリの超低空での訓練など最近だけでも頻発している。米国・米軍は沖縄の民意を真摯に聞くことなどかってなかったし、これからもないだろう。それを可能にしているのは、米日同盟の『力』があるからだ。
沖縄の「日本復帰」50年は、こんな現実をもたらしているのだ。慚愧に耐えない。だからこそ、どうするのか。国会では「復帰50年決議」をあげるなどと騒いでいるが、寝ぼけたことをいっているんじゃない。日本共産党だけが、地位協定の改訂に触れない決議案に反対しているらしい。
こうして「世論」は作られていく。現実から逃避し、お祭り騒ぎに巻き込まれていく。「復帰50年」が、壊憲元年に繋がっていくのだ。沖縄の民衆は、こうした歴史の皮肉に耐えられるのだろうか。
1960年代から71年にかけて、沖縄では「日本国憲法が輝く沖縄に返る」のだとの論調が主流になっていたようだ。ヤマトの側ではその意味を取り違え、軽い気持ち(横柄な気持ちとダブルだろう)でいたことが悔やまれる。
だっからよなのだ。ウクライナへの連帯は重要だが、我がこととしての歴史と現実を見据えなければ、「善意」が裏目に出てしまうだろう。如何ともしがたいことになっていく。「希望は不戦」を掲げ続けよう。いや、市民が、ひとりひとりが『希望は不戦』を育む以外に手はないと、私は考えている。
米国・米軍は、パラシュート降下訓練をやめよ! 中城湾は侵略のための演習場ではない。沖縄の人々の暮らしの場なのだ。