ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

ひょんな事から思い出した(191124)

2019年11月24日 | その日暮らし
 無事に東京から帰宅。東京は寒かった。沖縄は暑い。この温度差に驚愕。今半袖姿だ。
 今朝、宿を出たところで、増水している川に、チュサギ、コサギ、カワセミ、カワウ(2)、キセキレイ、イソシギと20秒足らずの間に出た。お見事。鳥がいるということは、それぞれの餌(生物)がいきており、生態系が成り立っているのだ。
 新宿に出る車内から、和泉多摩川が見えた。左岸・右岸ともに台風15号か、19号のせいか、土砂が流れており、被災の跡がくっきり見えた。これも20から30秒のことだ。
 自然災害を加速している原因は、地球温暖化だけではない。それ以前に、併行してか、近代科学の陥穽と林業の崩壊(解体)がある。土木工学では救えない、土木工学だからこそ、物理学的な計算値を超える現実を見失ってきたのだ。林業の崩壊は植林の再生産を調整する間伐等の手間を省いてきたから、樹幹が痩せてしまい、弱くなった。土壌の保存能力も低減してきたのだ。
 こうしたことはあちこちに様々な形で起きているはずだ。その上に一時に増える降水量が増えれば、前例のない被害が生じる。当然のことだ。私たち人間が自らの安全を守りたいならば、自然界に体して、謙虚な気持ちがなければ、まずかなわない。理性を超える叡智が必要なのだ。
 それにしても東京への一極集中は何だ。今回の旅だけでも、赤羽駅、新宿駅周辺(道が分からなくなって、50分もうろうろ)の混雑ぶり。昔、よくもあんなところを通っていたものだ。東京を捨て、田舎を救おう。混雑していることが当たり前だから、否が応でも他人に無関心になる。また、自分にも無関心になるしかない。安倍政治が安泰なのはこんなところに原因のひとつがあるからだ。公衆の無関心をいいことに私的利益を貪る安倍政権。貪欲な連中だ。
 先日、石垣島でサカツラガンを見た。バッチリバッチリ見た。撮った。そういえば、サカツラガンと言えば、下村兼史さんだ。今回の旅の帰りに、突然、何十年ぶりかで思い出した。野鳥生態写真・映像のパイオニア。「ある日の干潟」(1940年制作)が有名な方だ。東京湾新浜の干潟でのサカツラガンなど。あれは何十年前のことなのか(79年前)。山本周五郎の「青べか物語」の舞台になった辺りのことだ。
 山本周五郎が亡くなったのは、1967年2月。私たちが「新浜を守る会」を立ち上げる(1967年4月)直前のことだった。これも不思議な縁なのか。
 私が空間を移動し、時間を超えたいと思うのは、今・ここの地平からだけでは見落としてしまうことも考えたいからだ。


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