新基地建設のために本部・瀬底島沖に停泊していたランプウエイ台船「駿河」(「第1駿河」の連結状態で)12月30日に強風のため流され、そこから南方の恩納村名嘉真に座礁したことは既報のとおり(20210106)。またここのリーフを乗り越えており、周囲のサンゴの群集を破壊しただろうことにも若干触れた。
今朝(20210110)の沖縄タイムスによると、近くのダイバーが潜った際の写真を提供されている。全長50m余りの船が海底をガリガリやればどうなるか、誰でも想像がつくだろう。ここは沖縄海岸国定公園の区域内であり、以前の写真(20201226撮影)と見比べると、その惨状が凄まじく明確だ(20210104)。テーブルサンゴや枝サンゴの仲間が見る影もなく根こそぎ破壊されている。船(付属品を含む)の部品も散乱しているという。
沖縄防衛局や船主は如何なる責任をとるつもりだろう。強風下、無人で泊めておいたことによる海難事故だ。1月13日前後の大潮の満潮時に撤去作業をするらしいが、何処まで片付けるのだろう。注目したい。