八尾市市民活動支援ネットワークセンター「つどい」(ブログ)

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『まちづくりは人づくり』その3拍子とは?~第2回まちづくり教室~

2017-11-26 18:35:31 | 八尾市関係(行事案内)

 

3秒で読めるこの記事!


✦河内音頭まつりでギネス世界記録の達成はしたものの、その後に展開していない現状。

✦まちづくりに必要な3人の役割「わか者・ばか者・よそ者」。

✦これからの若者は育てていく存在ではなく、育っていく存在。飛び込む勇気・任せる勇気。

✦イベントやギネス記録にまちづくりの答えはない。気づいた私たちが行動していくのが答え。


 


「八尾河内音頭まつりでギネスは達成したけれど、そのあと誰も話題にしてないね」

今回ご紹介するイベント、『第2回八尾市まちづくり教室』(11月25日土曜日八尾市役所6階大会議室にて開催)はそんな思い付きがコンセプトとなったそうです。

 

 

主催は八尾市住宅政策課、そして特定非営利活動法人 やお市民活動ネットワークが企画・運営をしている当イベント。

前回は「まちづくりはおもしろい!」をテーマに、PMパートナーズ代表であり、まちづくりコーディネーターの金城昌幸氏をお迎えして実施されました。

 

そして、第2回目となる今回のテーマは「河内音頭で生まれた❝まちおこし❞」

 

 

話題提供者として、第40回八尾河内音頭まつり実行委員長の松村康隆氏からギネス達成に関する苦労や工夫など経緯が説明されたのち、

パネルディスカッション『「ギネス世界記録挑戦」がまちおこしにつながる~まち観察の10の視点から~』が行われました。

 

 

コーディネーターは第1回目の講師と同じく金城氏。

まちづくりは人づくりです。そして人づくりは、夢づくりでもあります。さらに、人づくりというのは、人の発見でもあります。」

 

「まちづくりには3つの役割が必要です。それは、わか者・ばか者・よそ者です。」

 

ひとつめのわか者は言葉のまま、まちづくりと言うと、どうしても関心を持つのは街への愛着を長く抱いてきた高齢者層が多くなります。

しかし、幅広い世代で取り組むことが重要という意味です。

 

次に、ばか者。ばか者とは侮蔑ではありません。

周りにばかにされるほど熱い・強い想いを持っている人間がまちづくりには必要という意味です。

 

今回のイベントではまさに第40回八尾河内音頭まつり実行委員長の松村氏がばか者に当てはまる
と、金城氏はおっしゃっておりました。

それほど松村氏は達成する行動力と実行するスピード感を兼ね備えたプロでした。

 

 

最後によそ者。これは、第三者、客観評価のことを指します。

実は、今回のギネス挑戦は途中まで、「ギネスを達成するためにはどうするべきか」に集中してしまい、壁に当たってしまう場面もあったそうです。

そんなとき、よそ者の立場であった、西田裕氏(パネリストの一人であり、企画運営団体 特定非営利活動法人やお市民活動ネットワーク理事長)の発言で、実行委員が当たっていた壁を破る、ブレイクスルーがあったそうです。

 

それが、「ギネスのためにやっているのではなく、まちおこしのためにやっている。
ギネスは副賞であったらええやん。」

 

この発言から、直前に別の地域で記録が塗り替えられ人が足りないという厳しい状況に陥っても、実行委員長のばか者ほど熱く強い想いと、西田氏のよそ者的客観意見と、当日関心を持って集まってきたわか者の力で、ギネス世界記録は達成されました。

 

 

しかし、ギネス世界記録は副賞です。
そして、今回のイベントは気づきを与える場でしかありません。

 

このイベントやギネス記録に答えはありません。

それらに訪れた私たちが、1人の当事者として夢を抱かされ、まちをつくっていく行動を起こす人に、変化していくことが、答えのない答えなのだと思いました。

 

最後に、パネリスト全員から、若者と活動団体を繋ぐ組織である「つどい」への期待が語られました。

 

西田氏は次のように発言しました。

「まちづくりはハード面的なものでできるものじゃない。人づくりであり、普段の生活がまちづくりの一環です。

飛び込んでいく勇気、任せられる勇気が必要じゃないですか。」

 

「これからの若者は、育てていく存在ではなく、育っていく存在ですよ。

行政も、市民を信頼し、任せてください。

松村さんだって、その熱を誰かに引き継いでいく勇気が、必要だと思いますよ。」

 

そう言って松村氏をはじめ一同の笑いを誘いました。 

 

(つどいスタッフ おかゆ🍚)

 

 


美園小学校の体験学習に市民活動団体が活躍!

2017-11-26 15:57:39 | 【アーカイブス】取材記録(2012~2020年度)

こんにちは 「つどい」スタッフ鞠ちゃんです。


11月21日の火曜日、八尾市立美園小学校の4年生たちによる、
八尾の河内木綿を使ったクリスマスリース作りの体験学習がありました。

「中環の森」でのNPO法人河内木綿藍染保存会の活動をお手伝いしている
関係から、「つどい」の休館日でもあり、私もボランティアとして参加、
「綿くり」担当として頑張り?ながら取材もさせていただきました。

美園小学校では、毎年4年生が「中環の森」で河内木綿の苗植え、秋の綿つみを体験します。
そして、11月には摘んだ綿を使った物作りとして、クリスマスリースに挑戦します。

その学習体験には、NPO法人河内木綿藍染保存会、特定非営利活動法人自然環境会議八尾、
特定非営利活動法人 八尾観光ボランティアガイドの会の市民活動団体が協力、
今回は、河内木綿藍染保存会と八尾市観光ボランティアガイドの会の方たちがお手伝いされました。



児童たちは、八尾で木綿の栽培が盛んになった経緯のお話を聞いた後、
班に分かれて「綿繰り」・「糸繰り」・「リースづくり」を順番に体験。

木のロールの間に収穫した綿を挟んで、取っ手を廻し種と綿をより分けます。
昔の生活様式に合わせ、畳や土間で座って自分の体重で道具が動かない
様につくられています。すぐに出来るようになるので、児童さんたちは
楽しんでいました。




私の持ち場である「綿繰り」が忙しく、他のところの写真は撮れませんでした

枠は、「中環の森」に生えているつた。松ぽっくりやカラス瓜、
大きな葉っぱはビワの葉。雪は、みんなが繰った河内木綿の綿。
各班1つづつ、4つのクリスマスリースが出来上がりました。

美園小学校では4年生の体験学習の他に、PTA部会「エコロジー美園小」が、
地域の自然体験ができる所として「中環の森」を活用、秋から春の菜の花の
搾油体験や、河内木綿のワタをつかってのエコキャンドルづくりなどの活動を
されています。
これには「つどい」も協力していますよ!

地域の財産としての場所の活用と、次世代への地域文化の継承。
地味な市民活動が少しづつでも、役立っていければいいですね。

他にも、「つどい」登録団体「熟年サークルなごみ」さんが、
龍華小学校の土曜教室で、折り紙教室を開催されます。