こんにちは。つどい業務責任者の新福(しんぷく)です。
3日(水)に学習会と座談会を兼ね備えた「つどいの学習座談会」として、
「養育里親=はぐくみホーム」をテーマに開催を致しました。
最初に印象に残ったこと
里親には、今回のお話で取り上げる「養育里親=はぐくみホーム」に加え、「養子縁組里親」「親族里親」「専門里親」「週末里親」と、
いろいろな里親があることを知りました。
その中で印象的だったのが「両親がいる自宅で過ごす事が、子ども・若者にとって最適とは限らない事があります。」という点でした。
子ども・若者が置かれている状況をみて、最適な養育の場で過ごすために、里親という制度があること。
また乳児院や児童養護施設があることを知りました。
そのお話でいただいた資料に掲載していた文言を使わせていただくと
「このように、社会が公的責任を担い、子どもや若者の最善の利益を目標に彼らを養育することを「社会的養護」といいます。」
と言う意味が分かりました。
上掲の「里親」の説明と「里親」になるための手続きについては、下記の「大阪府ホームページ」も参考にご覧くださいね。
大阪府ホームページ「さとおや通信-あなたも里親に-」
※ 乳 児 院 :乳児を入院させて、これを養育し、あわせて退院した者について相談その他の援助を行うことを目的とする施設。
乳児:保健上、安定した生活環境の確保その他の理由により特に必要のある場合には、幼児を含む。
出典:「児童福祉法第37条」
※ 児童養護施設:保護者のない児童、虐待されている児童その他環境上養護を要する児童を入所させて、これを養護し、
あわせて退所した者に対する相談その他の自立のための援助を行うことを目的とする施設。
保護所のない児童:乳児を除く。ただし、安定した生活環境の確保その他の理由により特に必要のある場合には、乳児を含む。
出典:「児童福祉法第41条」
施設養育(88%)と里親委託の現状
「養育里親=はぐくみホーム」は、子どもや若者が家庭生活の中で適切な養育と愛情をたっぷり受けながら育つことを目的にした、子どもと若者のための制度です。
家庭生活で養育と愛情を受けるのは、乳児院や児童養護施設では経験が出来ないことかもしれませんね。
日本の場合は、実は全体の88%は施設養育に頼っているのが現状なんです。
海外の場合は、例えばイギリス・オーストラリア・アメリカなどでは70%が里親委託となっています。
「養育里親=はぐくみホーム」の現状
日本でも、もっと家庭生活で養育と愛情を受ける環境や里親がもっと増えればいいですよね。
私たちは里親と聞くと、親が養育できない子どもを養子として育てる「養子縁組里親」の印象が強いと思います。
「養育里親=はぐくみホーム」は、養子縁組を目的としない制度でもあります。
事情があって家庭で育てられない子どもや若者を一定期間、あるいは社会的に自立できるようになるまで家庭の一員として迎え入れ、深い愛情を持って育ててくださる方の事を言います。
★大阪府の現状
実親と生活ができない子どもの数:3000人
はぐくみホームの数:214家庭
★八尾市の場合
実親と生活ができない子どもの数:約50人
はぐくみホームの数:16家庭
※ 8月3日開催時に提供いただいた人数と家庭数です。
おさらい:「養育里親」は、大阪府では「はぐくみホーム」という愛称で呼ばれています。過去のブログでおさらいをご覧くださいね。
つどいブログ:「はぐくみホーム(養育里親)オンライン体験発表」
「養育里親=はぐくみホーム」になるための要件は?
次の5つの要件があります。
1. 心身ともに子どもの養育が可能な状態であること。
2. 子どもの養育についての理解および熱意ならびに子どもに対する豊かな愛情をもっていること。
3. 経済的に困窮していないこと。
4. 子どもの養育に関し、虐待などの問題がないと認められること。
5. 「児童福祉法」で定める欠格事由に該当しないこと。
(「児童福祉法」および「児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律」の規定により、罰金以上の刑に処せられたことがないことなど)
以上の5つの要件が満たしておられ、「はぐくみホーム」になりたい方は、一度、下記までにご相談なさってみてくださいね。
八尾市・柏原市・東大阪市にお住いの方
・「はぐくみホーム」を受託している「特定非営利活動法人キーアセット」
里親支援機関キーアセット TEL:06-6720-6811 FAX:06-6720-6812
・または「大阪府東大阪市子ども家庭センター」
TEL:06-6721-1966 FAX:06-6720-3411
上記以外で大阪府内にお住いの方は、下記の「大阪府ホームページ」をご覧くださいね。
大阪府ホームページ「里親担当窓口一覧」
「養育里親=はぐくみホーム」
次の2つがあることを学びました。
① 一時保護
例示)夫婦げんか、ご飯を食べさせていない。
親御さんが入院して一緒に過ごせない。
⇒ 子どもを安全なところに避難する。
緊急を要し保護する。
保護の間に、子どもの行動観察や
状態の把握、家庭の調査を行い、
今後の援助方針の手がかりを探る。
② 長期的な委託
例示)乳児院では乳児あるいは子どもの事情によって、
幼児が生活している。
退所後に、里親委託となる事も多い。
養育里親=はぐくみホームとしておおむね18才
まで里親委託をする。
⇒ 子ども・若者に最適な養育を目的であるため、
期間も内容もケースバイケースである。
その他:「つどい」でお役に立てた事(話題提供者と参加者に向けて)
・今回はガイダンス程度の入門編でご提供をいただきました。
結果、参加者と具体的なより深い質問・意見交換が出来ました。
スキルアップ支援及びテーマ「養育里親=はぐくみホーム」の認知と普及の支援に貢献が出来ました。
・参加者が「お産をあつかわない助産院」をされておられ、話題提供者からも今後、学習したい旨があり、引き続き交流する機会につながりました。
つながりづくりの支援にも貢献が出来ました。
・広報として「つどい井戸端会議」や、18名の方に個別でご案内をさせていただきました。
話題提供者には、18名が携わる団体もしくは個人の活動内容や取組み等を紹介させていただきました。
今後「つどい」以外でもガイダンス等の説明で訪問する先を紹介することが出来ました。
今後の訪問支援にも貢献が出来ました。
・「小さな一歩から」を支援して来た「つどい」ならではの企画になったのかなぁ~と思っています!(^^)!
第2回目を9月25日(日)10時~12時まで開催します!
「つどい」2階の会議室(大)で開催いたします。
定員は10名、もちろん参加無料です。
第1回目の復習を行いながら、さらに深い話をお聴きします。
話題提供者からのお話のあと、みなさんと自己紹介も兼ねながら質問・感想・意見交換で「養育里親=はぐくみホーム」について共有をして行きます。
余談:チラシづくりもPowerPointやCanvaで、デザインテンプレートが豊富にあるので、
気軽にササっとつくりましたよ。
私は、PowerPointのテンプレートを使ったので、作成に1時間もかかりませんでした。
昔は、Wordで、いちから何時間もかけて作っていた頃が懐かしいです。
チラシづくりは一つの大仕事でしたが、今ではちょっとした業務になりましたね( ̄▽ ̄)
チラシ作りの価値観も、時代も変わりましたね(*^_^*)
よろしくお願いいたします。ありがとうございました。