八尾市市民活動支援ネットワークセンター「つどい」(ブログ)

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八尾北高校ビオトープ活動 16年の活動に幕を閉じる!

2023-03-23 16:54:01 | 取材記録(2021~2024年度)

 こんにちは。

 つどい業務責任者の新福(しんぷく)です。

 3月20日(月)と3月21日(火・祝)の2日間に渡り、長年お世話になっておりました八尾北高校のビオトープ活動が最終回ということで、
お伺いいたしました。

 はじまりは・・・2007(平成19)年 

 「飛び地のグラウンドを総合学科の授業で活用できないか。」
 そんな思いで2007年から活動が始まり、原っぱに覆われたグラウンドは、自然豊かに生まれ変わりました。
 生き物が棲む環境づくりに“生態系の一員“として、毎回60名以上が参加する「体験交流会」は、
ビオトープ体験と食文化の体験を年複数回開催をしています。
 ログハウスも建て、ピザ焼き器もレンガで造る等、これまでみんなで汗をかきました。
 子ども達が自由に遊びだし、みんなと一緒になって、知恵や工夫を始める場が出来ました。
 自然とたわむれた協働・活動に参加しませんか?
  出典:やお市民活動ハンドブック2014「つなぐ」(発行:つどい)


 塚口教頭先生(当時)のご尽力 
 塚口先生は、教頭先生を降りてからも、ずっと八尾北高校のビオトープ活動の主軸として
担っていただきました。
 当時、「環境アニメイティッドやお」の事務局の越道氏と越道氏のカバン持ちだった
新福で話を持ち出して始まったと今でも塚口先生は仰ります。

 ゆるくみんなをまとめていただき、何かあれば必ず助けていただいた塚口先生。
 塚口先生におんぶにだっこでした。

 何もない、グラウンドだったところが、生物が棲み、人も含めた生物多様性な場として、
また子ども達が安心して伸び伸びと自然と戯れ遊ぶ学ぶ場所でした。
 保護者の方も柵に覆われているため、安心だったと仰っていました。


 八尾北高校には飛び地のグラウンドのシンボルでもあるログハウスがあります。
 


 2009年3月に竣工しました。14年が経ちますね。
 塚口先生が夜も惜しまず、建築確認の書類を作成され、慣れない
荷重計算では、Kg/㎡だったのがN/㎡に単位が改定されていたため、
四苦八苦して計算し直し、書類作成をされ、出来上がったログハウスです。
 夜、私も職場から帰宅する際に、よく道端でお会いしては、四苦八苦した
話を笑い飛ばしながら楽しいそうに話をされていたのを思い出します。



 最後のご奉仕 3/20:ピザ焼き用の薪を調達 
 

 3月20日(月)は、翌日の最後の交流会でピザ焼きを行うため、廃材を活用して
薪の確保として、のこぎりで切らせていただきました。のこぎりで切った薪を写真
左のように積ませていただきました。



 
 下に寝かしていた廃材などを使って、薪にしました。次の写真がアフターの写真です。すっきりしました。



 こちらの寝かしている廃材は、田植えをする際に使っていた木材だとお聴きしました。
 薪に使うには勿体ないので、このままにしておきます。
 先ほどの写真で立てていた木材も腐らしてはいけないので、上の写真のように寝かせました。



 最後の交流イベントの内容は?3月21日(祝・火) 
 最終日の交流イベントは、メダカや植物の観察、ミニソーラー発電、石窯料理として焼き芋とピザの試食を行いました。
 私は12時過ぎの到着になり、子ども達や保護者は現地解散。お会い出来ずでした。ごめんなさいm(_ _)m
 総勢20名が参加をされたとお聴きしました。

  
  ミニソーラーです。わずかな日差しがあり、豆電球は点灯していました。
  次の写真は、ピザ焼きを行う石窯です。これも塚口先生達が造りましたよ。
  


 最後にもう一度、ビオトープを歩いてみましょう【歩き納め】 
 遅れて参加した私は、最後にビオトープを撮影しようと思い、練り歩きました。
 歩き納めです。


 食文化体験や野外調理体験として使っていました。火起こしして、色々なものを調理して、炊いたりしていました。
 夏に行ってた流しそうめんを今、思い出しました。竹を使ってそうめん流しを初めて体験したのも、八尾北高校でした。



 
 ここがビオトープの入口です。整備を始めた当初は実る樹木を植えました。




 池に到着です。大和川で採取したメダカが生息しています。
 ちなみにログハウスの横に設置している風呂桶には、高安山のため池で採取したメダカが生息しています。
 つどい登録団体「華めだか彩鱗庵」さんが持って来てくださいました。



 池を渡り振り向けば、ログハウスが見えます。歩いて来た道のりです。
 奥の芝生があった所から、わずかな距離で雰囲気は変わりますね。 
 わずかな距離をビオトープにして来た道のりの方が長かったことやろうと偲びます。






 池がカーブする奥に畑があります。後半は菜の花を栽培していました。
 自然環境会議八尾さんのご協力です。自然環境会議八尾さんも10年以上お世話になっております。
 本当に、ありがとうございました。



 菜の花の畑の横には、自生するビワの木があります。
 鳥が運んできたのでしょうね。春になるとビワが実ります。
 ビワの糖度を計ることがありました。なんと糖度は15度もあり、
 とても甘かったことを味覚にも数字にも感じて感激してました。

 

 
 池は続きがあり、橋が架かっています。
 池の付近には水道も敷いています。水やりにも活用出来ました。池の水の補充も出来ましたね。
 ここに生息する生き物たちとも、今日でお別れです。ありがとうございました。
 水が干上がったら、この生き物たちも居なくなるのでしょうね。殺生してしまうと、少し心が痛みます。



フェンスに掲げている看板も、美術部の先生や部員さんが作られたんでしょうかね。
塚口先生、なんて言うていたのかな?


 
 池のカーブは、水路のようにまっすく伸びます。
 奥にアスレチックが出来る場所がありましたが、事前に解体をしていました。
 倉庫には、これまで調達して来た道具があります。
 ビオトープを創りあげてた頃は、よくこの道具をお借りして、みんなで作業をしていましたね。
 近年は、ビオトープも完成をしたので、田んぼでの田植えや稲刈りなどに移行していたのかな?
 ずっと変わらぬのは、芝刈り機を使っての芝刈りは、最後までさせていただいていましたね。


  
 これも塚口先生たちが頑張って造ってくれました。井戸です。隣の田んぼからの水が水源なのかなと言いながらも、
ポンプで水を汲み上げるのを子どもたちがしていましたね。




 樹木と田んぼの跡地。樹木の横はコンポストやったのかな?



 
 自生する花が少し希望を持ちました。この木のように花のようにきれいな花を咲かせたいですね。
 次の写真は、隣の敷地に雑草が行かないように、木のパレットを敷き詰めていましたが、朽ち果てました。
 雑草の強さが見えますね。踏まれてもあきらめない雑草を見習いましょう。


 
 木のパレットでは間に合わずなので、さらに枯れ枝・枯れ草を載せて、雑草が生えないようにしています。
 次の写真は、倉庫のところをログハウスがある方向から撮影しました。特に意味はなく記録として掲載します。



 
 倉庫です。ここにビオトープを創りあげて来た道具たちが眠っています。

 お世話になりましたね。ありがとうございました。
 次の写真はアスレチックで遊んでた場所です。倉庫上まで登っていた子も居てたとか。元気やったね。



 
 道路側の畑です。社会福祉法人ゆうとおんが隣にあるので、畑を借りて栽培をしておられます。



 ログハウスへ戻りました。ありがとうございました。 



 
 ピザ焼きの片づけを行う塚口先生。ほんまにお世話になり、ごめんなさいm(_ _)m
 感謝しかありません。ありがとうございました。

 次の写真は、ずっと活動に携わっていただいた石部さん。
 石部さんも初期の頃から来てくださっています。
 身体もエラなって、しんどい中、お越しいただきました。
 長年、お世話になりました。ありがとうございました。



 
 焼き芋置いてくれてました。無茶苦茶、甘かったです。ほんま、おいしかったわぁ。



 
 参加者の竹元さんが、「若ごぼうと薄揚げの炊いたん」を持ってこられました。おいしかったです。
 若ごぼうは、20日(月)に自然環境会議八尾の宮川さんからいただいたのを調理してくださいました。
 三姉妹が揃うのは、久々です。エコロジー美園小として、携わっていた保護者の方たち。つどい登録団体の方もいますよ。

 エコロジー美園小のみなさん、子ども達も保護者の方々もお世話になりました。

 最後の方はご縁が減っていた、つどい登録団体「ガールスカウト大阪府第16団」のみなさんも、本当にお世話になりました。
 本当に、ありがとうございました。


 これで終わります。鍵の引受け式。 

 

 
 他の鍵もあったので、一旦、塚口先生にお返し。ほんでもって、もう一度、校長先生にお渡します。
 塚口先生も、校長先生に鍵をお返しされたので、私たちと一緒に、ここに入るのも今日で最後になります。
 
 鍵を引き受けていただいた校長先生も日頃の草刈りなど、メンテナンス、整備を行っていただいておりました。
 感謝です。ご負担をかけ、ごめんなさいm(_ _)m そして、ありがとうございました。
 その校長先生もこの3月末で定年になり、次の校長先生にバトンタッチになります。
 この飛び地の管理も4月以降は、どうなるのでしょうか。


 

 
 船を造って、プールに浮いたそうです。これにタイヤを付けて、芝生を転がしては、船に乗る子ども達が喜んでいました。
 美術の造形が展示しているのは、日展に出展され賞をいただいている美術の岩谷先生の作品です。これもこのままになりそうですね。



 フィナーレです。子ども達と保護者の方は自由解散になり、集合写真の撮影を漏らしたそうです。
 そのため、残っていただいた方と遅れて来た私も交えてもらい、撮影していただきました。


 子どもたちの遊び場・学びの場であり、子ども達にも生き物たちにも楽園だったこの場所も、
見守る人間が
居なくなったことで、今日で終わりとなりました。
 生物多様性の面でも持続可能にはならないですね。
 次に引き継げなかったことが残念です。塚口先生が一番悔しかったと思います。
 


 前を通ったら思い出してくだされば、嬉しいです。

    
 最後に、この記念誌の表紙を掲載します。八尾図書館に地域郷土資料として提供する予定です。
 次の写真は、原点に戻って、理念と構想をもう一度ここに記します。
 この記念誌は、つどいで10冊保管し、頂戴いたしました。必要な方には差し上げます。



 この写真は、ビオトープを着手する前の写真です。
 この姿にまた戻る日が来るのですね。

「環境アニメイティッドやお」主催の「いきいき八尾環境フェスティバル2007」の
プレイベント「楽しい環境活動月間」の取組みとして、2007年10月から活動が始まりました。
「学校ビオトープづくり&八尾の食文化体験交流会」としてスタートし、
「学校ビオトープ&野外調理体験交流会」と名前や活動形態は変わって行きながら、今日まで継続しました。

「環境アニメイティッドやお」の協議会名称が今年度改称されたタイミングで、この活動も終了しました。
やっぱり、どこかでつながっていたのですね。
 

 皆様、本当にありがとうございました。