八尾市市民活動支援ネットワークセンター「つどい」(ブログ)

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ほたるの乱舞の夕べ&蛍火の茶会【木心庵】

2023-06-15 10:56:57 | 取材記録(2021~2024年度)

 みなさん、こんにちは。
 つどい業務責任者の新福(しんぷく)です。

 6月3日(土)に蛍を見に「木心庵」さんの活動について取材に行きました。
 実は、前回も春に初めてお伺いしたのですが、取材はNGやったんです。

 ご近所迷惑になるため、ツテ・ツテで地道に活動をされているため、
あまり大々的な広報は控えており、取材等も断っておられたのですが、
なぜか、なぜか、今回は、取材OKをいただきました。 

 どこかで、つどいのことを信じていただけたのでしょうか。嬉しいですし、驚いております(@_@)
 
 やはり、地域郷土としてブログに記録を残す必要性を感じられたのかもしれません。

 それでは、ご紹介をさせていただきますねm(_ _)m


「木心庵」さんとのつながり 
 
 以前から、個人的には木心庵さんのこと、それから代表の嶋野さんのことは存じておりました。

 なぜなら、元々、私は「高安山自然再生定期活動」で12年半に渡り、毎月1回信貴山口駅に集合して、
山崩れの防止と郡川の源流域の保水性を確保するため、ヒノキ林の間伐作業・森林整備をしておりました。

 ある時、集合時に、木心庵の嶋野さんとバッタリ信貴山口駅でお会いしてお知り合いになり、森林整備の活動を知っていただきました。

 また、ある時は、前後をするかもしれませんが、ファミリーロード商店街内に八尾市高齢者ふれあいサロン(ファミサロン「えんがわ」)で
クリスマス会でWorld Seedさんに会場をお貸ししていた際に、多くの若者達がサンタクロースの姿をしており、珍しく撮影に来られていました。

 嶋野さんは、すぐ近くの「やおもく」さんの会長さんだと知りました。

 そんなこんなで、10年近く前から存じていたのですが、ご招待をいただき、春から初めてお伺いをいたしました。そんな経過です。

 そのため、つどい登録団体ではないんですが、今回は取り上げさせていただきますね。


 
では、木心庵さんのご紹介です(#^^#)

 敷地は2200坪とお聞きしました。
 元々は、13カ所に渡り産業廃棄物が放置されており、高安山の景観にも良くない、里山としても相応しくないことから、
嶋野さんが一念発起して、産業廃棄物の撤去をされました。12の近隣の造園屋さんに協力をいただきました。
 撤去には延べ何百台のダンプカーが往復したそうです。
 時には、5本の川を掘り、水利組合のご許可をいただき、東西200mのパイプを敷かれ、敷地内の鏡池に注がれています。




 撤去された敷地を里山とふれあう場として、四季折々を意識して様々な行事を通じて、人が行き交う場になりました。
 お茶を楽しむ場として、野点て芝地や茶室があります。食事を楽しむ場、蛍を育てる場、様々な岩石の展示紹介、春には満開の桜を楽しむ場、
異国の文化を伝える、スー族のテントや、モンゴルのゲルなども常設で展示されています。また13基を取り寄せ設置されています。



 現在では、活動に共感・賛同される方がボランティアとして100名以上がご登録されています。
 主には、この木心庵の場の維持・運営として、草引きのボランティアさん、食事ボランティアさん、お茶ボランティアさんが携わっておられます。
 里山は人が携わって成り立つものですので、ボランティアさんあったればこそですねm(_ _)m
 ちなみに、ボランティアさんは、あれ、あれ、見た事ある方、つどい登録団体さんが個人で登録されている方も複数人いらっしゃいました。
 知っている方は、文化活動の方が多かったですね。
 

 それでは、次に今回の取材内容を掻い摘んでご紹介いたします(#^^#)


 蛍火の茶会から 

 蛍火ってどういう意味?
 写真でお示し出来ればと存じます(*^▽^*)

 
 和室の床の間に取り寄せたゲンジボタルを網の中に入れておき、お部屋を暗くするとゲンジボタルの灯を楽しみながら、お抹茶をいただきます。

 
  網に入ったゲンジボタルです。70匹は入っていると言われていました。


 
 お抹茶を点てる茶道具と照明です。真っ暗やとお抹茶点てれませんもんね。

  
 あら、幻想的ね。iPhoneで上手に撮影できました(#^^#)

 
 お子さんから右の3人の大人たちと、お子さんのエイスケくんとは今回、会場までの
道案内を機会に、一緒に共にさせていただきました。ありがとうございました(^^)/~~~

  

 
 御着物をお召しになったお子さんが登場。お抹茶を運ばれお渡しされましたよ。


 
 エイスケくん。もうお辞儀は大丈夫ですよ(*^▽^*) 礼儀正しいええお子さんです。


 
 お抹茶を渡すところです(#^^#) これを10人弱の方が和室に入室して、出入りしてを何回も繰り返しておりました。
 お疲れ様でしたm(_ _)m




 近隣のご自宅開放(小西さん家)!陶器展と絵画展 

 木心庵さんの東隣(高安山寄り)に小西さんのご自宅があり、自宅を開放しておりました。

 なんで、そんなことをしているのか?実は、木心庵の代表の嶋野さんと小西さんは、確か高校の先輩・後輩の間柄とのこと。
 もちろん、夜は蛍を観に、小西さんも後ほど現地に来られておりました。

 小西さんは、ご夫婦揃って、陶器マニアで陶器を揃えまくっておられるコレクターです。
 ここは、お住まいではなく、陶器と絵画を保管・展示のためにされておられるようでした。
 私は、子どもの頃、ビックリマンシールは集めていましたが、けた違いですね(+_+)
 それと比べたら、怒れますね(;一_一) とくとご覧あれ~\(~o~)/
 
 
 


 

 
 カニ・エビの竹細工である箸置きです。

 
 2階に上がると、絵画の展示室になっておりました。
 エイスケくん。阿修羅の絵画を不思議そうに見ております。
 小学校2年生。しっかりしております(*^_^*)



 

 ほっと一息、大阪平野に夕日が沈む(#^^#) 


 

 

 

 冬場、空気が透き通る際は、大阪湾・淡路島・明石海峡大橋まで見通せます。大阪平野が一望できますよ。

 ちなにみ、高安山から神戸の六甲山が見えます。
 かつて、高安山から見える向こうの山と言うていて、向こうの山、向こうの山と言うている内に、
漢字を当てはめて六甲山(むこうやま)、六甲山(ろっこうさん)と呼ばれるようになったとか。
 ま、眉唾もんの話やで~!(^^)!(このフレーズは、どこかで聞いたフレーズやな。)



 いよいよです。蛍の観賞会(*^▽^*) 
 
 ぞくぞくとお越しの方が増えましたよ(*^▽^*)
 50名程になったのでしょうかね。

   


 
 昨日の大雨で、会場の鏡池はちゃぷんちゃぷん(>_<)
 急遽、場所を変えて行う事になりましたよ。


 




 ゲンジボタルとヘイケボタルのお話【八尾の人間国宝 西辻豊さんから】

 御年、今年で93歳になる西辻さん。亡くなった私の親父とたまたまですが同じ歳。
 1930(昭和五)年生まれ。耳が聞こえにくくなり、補聴器を着けられておられる中、
最近はお話をするのも、難しくなっております。

 そんな中でも、相手の表情を見ながら、みなさんに的確にお話をされておられました。

 
 ゲンジボタルは光出すとずっと灯が続き、ヘイケボタルは点滅まで行かないけども光出すがまた光を消すそれを繰り返すようです。
 ヘイケボタルは田ボタルと言われて、田んぼに生息しているそうです。
 ご存じのように、15年程まえから高安山でもゲンジボタルやヘイケボタルが見かけなくなりました。
 水路がコンクリートの三面張りになり、蛍が滞在する場所がなくなり、蛍のエサになるカワニナが居なくなりました。

 私も15年程前に、NPO法人ニッポンバラタナゴ高安研究会さんに同行して、神立周辺のゲンジボタルを探しに行きました。
その当時から21時を回ってもゲンジボタルが何カ所かで合計10匹しか見かけなかったことを思い出しました。
 岩本さんの家の横の水路が石垣であった
ので、そこには生息していたことを記憶しております。
 また後日、高安山を散策した際に、大窪の農免道路沿いの小さな水路に沢山のカワニナが
生息していたことを思い出しました。
乙越え道に上がるところです。今はどうなっているのでしょうか。砂防ダムも出来たので生態系も
変わっているかもしれませんね。


 
 夕日が沈むまでのつなぎを八尾の人間国宝がされました。突然のことでもちゃんとお話をされる西辻さん。
 西辻さんともお会いして20年近くになりました。若い頃から見届けて、応援いただいておりました。
 お昼も草刈りをされておられました。頭が上がりません。八尾の貴重な人格者ですね。


 ゲンジボタルを観よう!

 
  テント内に、ゲンジボタルを網に入れて、観賞できるようにボランティアさんで準備をされておりました。
 
 
  ゲンジボタルの灯です。カメラでは、これが限界でしたm(_ _)m あとは現地で見とくんなはれ(+_+) 



 最後は、ゲンジボタルを放とう!!

 最後は、おひとりおひとりにゲンジボタルをお渡しして、飛び立つ様子をみんなで見ました。
 ゆっくり飛び立つゲンジボタルの乱舞する様子をみんなで見ました。

 


 


 豆知識:生物多様性としてはどうなのか。
 はじめこの催しをお聴きして、他の地域のゲンジボタル放つのは生物多様性としては、良くないのではないかと
代表の嶋野さんにご質問をしました。
 生物多様性とは、①遺伝子の保存、②種の保存、③生態系の保存の3つを指します。

 遺伝子の保存とは、その地域で生息している生き物と、他の地域で生息している生き物が同じであっても
遺伝子が異なるため、人間が媒体して遺伝子を交配して攪乱することは良いのかという問題があります。
 蛍であれば、光の灯のタイミングが地域によって異なる点が、遺伝子の違いでもあるとかつて新聞で読んだことがあります。
 すでに15年以上前から、遺伝子が交配し攪乱がされているのが現状です。

 今回は、現地に行き感じたのは、すでに周辺では固有種のゲンジボタルが絶滅しているのであれば、問題はないのかもしれません。
 でも、固有種のゲンジボタルが敷地の隣に生息していた場合は、遺伝子の攪乱にならないのかと思わせていただきました。

 残念ながら、隣の敷地の水路はコンクリートの三面張りになり、久しく生息している様子はなさそうですが、念のため簡単に調べても良いかもしれませんね。

 
 木心庵でのヘイケボタルの繁殖と生息活動(生物多様性の維持・回復のコーディネート)
 これは、西辻さんから帰り際に教えていただきました。
 柏原産のヘイケボタルではありますが、数年前から敷地内で自然繁殖を試みており、繁殖と生息に成功したと
現地を見せていただき、教えてもらいました。
 カワニナが藻を食べるため、定期的に草刈りをしないと藻が繁殖しないとお聞きしました。
 里山は、最後は人間が携わらないと成り立たないことを改めて実感しました。
 
 また、生物多様性を維持・回復するのも、他の生物では難しく、人間がコーディネートするしかないと思います。
 ここでも、中間支援の視点がどうしても私には見てしまいます。
 私は人間社会の協働・つなぎ役を、とても小さいですが、させていただいております。「市民主体のまちづくり」にもつながります。
 自然環境では生物の協働が生態系と置き換えることが出来るでしょうね。お互い無意識に助け合い・共存共栄をしています。
 市民主体のまちづくりは、「森のまちづくり」と置き換えて生態系の維持・回復をして行くことでしょうね。
それには人間がつなぎ役・中間支援の視点で生態系をコーディネートをすることになるでしょう。

 結局は、人間だけが対象なのか、多様な生物も対象になっているかだけで、私からするとどちらも同じことだと
感じさせていただきました。やっと市民活動として環境活動・中間支援活動を合計21年続けて来た中で実感する今日この頃です。

 このことが、頭でわかるだけでなく、ハートからわかるかが、端くれながらの私ですが、また少ない実践活動しかしていない私でも、
つなぎ役をさせて
いただいて、気付かせていただき、実感認識をさせていただきました。

 ほとんどの方には理解できないことを言うていたら、ごめんなさいね。
 これが一人でも実感認識できるように道先案内をするのが、
私が言うひとつの「人づくり・人育て」でもあります。
 それを役割で担っている組織がないでしょうから、私が少しだけでもお役に立てるなら
させていただきます。

 いつも、最後は、同じ結論になりますが、すべては命につながり、ひとつにつながります。これしかありません。

 どうも、最後までお読みいただき、ありがとうございました。




 おまけ(#^^#) 
 ゲンジボタルが飛び立ったあと、やっぱり地面や草木に降り立ったゲンジボタルが居ました。
 洋服に着いたりしていました。
  
 


 
 懐中電灯のランプなのか。それともゲンジボタルのランプなのか。


 地面に落ちて居たゲンジボタルを拾いました。
 それをエイスケくんにプレゼントしました。
 15年ぶりにゲンジボタルに触れました。
 変わらず、ゆっくりと大人しいですね。
 穏やかにならせていただきました。
 
 


 

 今回も長い、記事になりました。
 記録と記憶に残りますように、ありがとうございました。 


 



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