八尾市市民活動支援ネットワークセンター「つどい」(ブログ)

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【中環の森での活動が丸9年】つどい体験会「菜の花の植替え体験」&「中環の森 除伐体験」

2021-12-09 11:46:11 | 「つどい」の主催行事とお知らせ

 こんにちは。

 つどい業務責任者の新福(しんぷく)です。

 12月4日(土)は、「つどい体験会」として、「菜の花の植替え体験」と「広葉樹の枝切り除伐体験」を行いました。

 前回9月も「広葉樹の枝切り除伐体験」を行いましたので、詳しくはこちらの記事をご覧くださいね。

 つどい体験会「中環の森 除伐体験」

 (目的や今後の展開も書いています。いつも共催や協力いただいている方々の御陰様で、開催することが出来ます。ありがとうございます。)



 活動の原点は「菜の花の植替え体験」なんです!
 
 今から9年前の2012(平成24)年12月8日(土)に、初めて「広がり交流会」として位置付けて、美園小学校PTAの部会であり「こどもエコクラブ」でもある「エコロジー美園小」の方々に活動先として提供したのが始まりでした。

 その原点を忘れずに、皆様の御陰様で丸9年活動が出来ました。

 ありがとうございます。

 当時の「つどい」の年間報告書には、次のようにまとめています。

 12 月の「菜の花の移植体験」では、地域活動団体「エコロジー美園小」等が参加し、地元での活動先を紹介することができた。
 また菜の花が咲いたことで再度、3 月 23 日(土)に急遽企画を組み、12 月の参加者の中心だった「エロジー美園小」をお連れし、菜の花を見にご案内した。
 12 月の企画で菜の花を刈り取った後に河内木綿を栽培する「NPO法人河内木綿藍染保存会」ともつながり、登録団体に登録された。
 そのつながりも活かし、平成 25 年 5 月には菜の花の刈り取りと刈り取った後の河内木綿について紹介を行う予定である。
 地域活動団体が地域の「中央環状線」にある「中環の森」で年中参加できる新たな活動場所となりつつある。
 地域の方々や市民の方々が参加できる仕組みと地域活動と市民活動の協働の定着を目指して開催して来た。

 

 当時の年間活動報告書は、こちらをご覧ください。
 当時小学生で携わっていた子ども達も今では高校生・大学生になっていますね。

 12月4日に開催した様子は、こんな感じです。

  
 子ども達にやり方を説明しています。いつも神田(こうだ)さんが、教えてくれます。 
 寡黙でコツコツと行う神田さんがいるから、この場所の菜の花の栽培が出来ています。
 いつも、本当にありがとうございます。
 子ども達のOBも携わってもらえたら、嬉しいですね。


   
 

  これが菜の花の苗だぞ~!!  とったど!  次はこれを植えるで~!!
    

   
  
 4つの畝を、「エコロジー美園小」の子ども達に植えてもらいましたよ。


 
 植替え体験の前に、菜の花栽培を行っている「特定非営利活動法人自然環境会議八尾」を代表して宮川さんから、
 みんなで植えてもらった菜の花から絞った菜種油を、「エコロジー美園小」を代表して金沢さんへ贈呈されました。



 「広葉樹の枝切り除伐体験」

 今回も、広葉樹の枝切りをして行きましょう!

 安全第一で、ヘルメット・軍手・のこぎり・剪定鋏を装着しましょう!

 みんな、長袖・長ズボン・履きなれた運動靴で来てくれたかな?
 (半袖や半ズボンだと、枝葉で腕に切り傷を負ったり、のこぎりの刃が当たって腕を怪我してしまうからです。)
 (安全第一。安全に行う事が一番難しいのです。はい~。)


   
 装着する時は、みんな楽しそうにお話したり、遊んだりしています。



 体操をして、みんなで自己紹介をして、現地まで移動しましょう!
 前回と違う点がありましたよ。
 ・落ち葉が地面を覆いつくしているので、滑ってこけないように、斜面の落葉を払って上がりましょう!
 ・大阪府八尾土木事務所が業者に依頼をされて幹ごと広葉樹が伐採されていました。
  伐採されていたことで、日がすごく指しましたね。子ども達・保護者の方、気付きましたか?
  (当日、説明するのん、忘れてました💦)



 自然と接すると、子ども達は工夫をします。
 前回参加して、今回は2回目の参加で慣れて来たのか、切るところが高いので、片足を木にかけて、切る姿が勇ましい!
 ちゃんと、のこぎりの刃と反対側の足で木をかけてるので、右足はノコギリの刃は当たらなさそうですね。
 どこで覚えたの?自然が教えてくれたのと、本能で工夫をしたのでしょう。


 
 仕舞いには、違う木を切る時は、よじ登りだしました。工夫をすること、生きる力を養う場になりそうですね。
 (落ちないように、一応、補助しています。)

 学校では学べない事が、学べてよかったです。工夫する、生きる力を養う力を「非認知能力」と最近は言いますね。


 詳しくは、大阪府のホームページ「非認知能力」をご覧くださいね。
 「非認知能力」「社会情動的スキル」とも言われ、「未来に向かう力」のことで、自分や周りの人達と折り合いをつける力と言われています。
  例えば、目標に向かって頑張る力、気持ちをコントロールする力、他の人に関わる力が挙げられます。

 
 この子は、今回ピンクのテープ(枝を切って良いのかわかるために、予め枝にピンクのテープを巻いています)を巻いた中で、一番大きな枝を切りました。
 しんどそうでしたが、達成感はあったと思います。


 


  
 今回は、すでに同じ場所で植樹・除草・ビオトープ管理をされている「命の輝き共生の森 計画推進協議会」の後藤代表にお越しいただきました。
 (写真の右側の黄色い服を着用した方)
 来年度は、「命の輝き共生の森 計画推進協議会」とも協働出来ればとご提案をさせていただいています。



 これは、藤の木?のツルだと思います。
 ツルは木に巻き付き、樹木を枯らしてしまうので、伐採をしてもらいました。
 中環の森でも、こんなに立派なツルが自生していたとは、驚きました。
 子ども達も、大人達も、貴重な経験になりましたね。

 さあ、お昼前になって来た(11:30過ぎ)ので、クールダウンして作業を終わりましょう!


 
 「つどい体験会」としての活動は、今年度はこれで最後になりました。
 来年度も、菜の花・河内木綿の栽培体験、広葉樹の枝切り体験を忘れないために、子ども達にプレゼントを用意しました。
 そうすると、「なんやろう。なんやろう。」と子ども達が行列で並んでくれました。
 プレゼントは、下の写真です。
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 前回、今回と、みんなで枝切りした枝を活用した木工クラフト「小枝のモックン」を作ってプレゼントしました。
(現物を撮影し忘れたので、つどいの入口に飾っている同様の物を写真掲載します。)

 
 
 最後に集合写真です。みなさんの御陰様で活動が出来ました。少しでも目的(下記)を実践から共有・認識してもらえればと思います。
 今回は、怪我無く安全に作業が出来ましたことも、皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。


 皆さんに体験して気付いてほしい事 3選(目的)
  ① 環境と防災をつなげたい
  ② 切った枝を、今後は薪にして活用したい
  ③ 地域にこのような森や地域資源がある事に気付いてもらう
 それに関連して、里山保全を体感してもらう事や、子ども達が自然に触れる機会になっている事や、非認知能力の向上など、相乗効果や関連する目的もありますね。


参加者の皆様
 ●エコロジー美園小 子ども6人(小学生5人、未就学児1人) 大人4人

 ●NPO法人 自然環境会議八尾 2人(普段は菜の花プロジェクトでここで栽培をしています)

 ●美園小学校区まちづくり協議会 3人(途中参加1人含む)

 ●命の輝き共生の森 計画推進協議会 1人

 ●つどい 1人  合計17名

 みなさんの協力あったればこそです。



最後に(反省・気付き・改善等)

●反省・改善
 ・切ってよい枝だとわかるために、予めピンクのテープを、私が巻きました。
  ただ、子ども達には、巻いたテープの位置で切ると認識したようです。
  私の目線で巻いたことから、子ども達の切りやすい位置より高い所にテープを巻いたので、来年度は低い所で巻くように改善します。
 
●気付き・改善
 ・子ども達は、立ち位置、高さを気にしない事を含め、のこぎりを引きやすいのを優先するため、のこぎりを刃が木に密着せずにのこぎりを引いていることがあるので、中々、木が切れないようだった。
  もう少し、立ち位置の確保や、のこぎりで切る時に邪魔する枝葉を先に剪定することを教えて行き、改善を図りたい。

●嬉しい・改善
 ・「なんで、木を切るの?」と初めて、子どもから質問があった。説明をするのだが、作業に夢中で、あまりピンと来ていなかった。
  もう少し枝切り実践をしてもらいながら、2、3分時間を取って、最後に意味・目的を説明する時間を設けることで改善を図る。
 
●人育て・改善
 ・幹ごと切った株の上に、子どもが昇り、そこから地面に飛び降りていた。
 ・私は現地から離れていたので、知らなかったが、二人目も同じことをしていたので、教えてくれたので、飛び降りることを止めることをお話した。
  地面の落葉には、切った草木がトンガっていて、足を怪我する危険があるから、やめてほしいと子どもにお話をしたが、納得しなかった。
  納得しない理由は、「さっきの子は飛び降りたのに、なんぜ自分はあかんのか。」という理由だった。そりゃ、納得せんわなぁ~と私は共感。
  「さっき、飛び降りた子にも言うてほしい。」と子どもから提示があったので、「その子、教えて~」と言うて、「その子に、ちゃんと説明する」と約束をした。
  子どもは納得して、株から降りてもらった。頭では納得しているが、心はムシャクシャしている様子であったが、自分で心をコントロールしているようでもあった。
  (この気持ちをコントロールする力が、非認知能力であることを、この記事を作成しながら、気付きました。)
 ・「さっき、飛び降りた子」を教えてもらい、飛び降りた事を確認した。「もし怪我して、治ったらええけど、足怪我してもし治らなかったら、おっちゃん達、責任の取りようがない。」
  「もし一生、不自由してしまったら、あんたの人生が台無し(ワヤクチャ)になったら、あかんから、飛び降りるのはやめてほしい。」と説明しました。
  その子は、目を泳いでいたので、あんまし伝わっていなかったかもしれません。
  それでも、一人目の子も二人目の子も、対等に対応出来て、二人目の子との約束は果たすことが出来ました。
 ・これが最善の方法だったかわかりませんが、将来の子たちの人育てにつながればと思います。

●「安全第一」の次に大切なのは?(現場をまとめる立場として)
  安全第一が一番難しいと改めて思う今日この頃です。
  では、2番目に難しいのはなんでしょうか。
  現場をまとめる立場・コーディネーターの立場としては、「仕切るようで仕切らない、仕切らないようで仕切る。」だと私は思っています。
  この言葉は、私が作った造語です。私の名言?迷言?です。
  
  「仕切るようで仕切らない」の意味は、仕切り過ぎると自主性・主体性がなくなるから。
  指示をしないと動かくなくなる。考え行動するといった工夫や改善を考えたりしようとしなくなる。

  「仕切らないようで仕切る。」の意味は、反対に仕切らなさ過ぎると、皆が勝手な行動になって、秩序がなくなるから。
  目的を見失い、個人プレイでバラバラの活動になる。一体感が無くなる。一人で作業すればよいとなる。
  またバラバラに活動することで、怪我をするなど危険になりやすい。

  このどちらの意味を考えた上で、現地の様子・人の様子・自然の様子を見ながら、この指し加減がコーディネーターが試されるところだと思います。
  リーダーでも必要な要素かもしれませんが、コーディネーターの醍醐味なんでしょうね。

  これは私事ですが、12年半、高安山での森林整備活動(高安山自然再生定期活動)の現場で、肌身で実践から体感して学んだことです。
  私の貴重な財産になりました。



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