12月16日(日)
「動作学〜フェーズゼロ」というセミナーを受講いたしました。
(会場の帝京大学スポーツ医科学センター)
講師は、DNS講座でもお世話になった川尻隆氏です。
(ちゃっかりツーショット写真^^)
トレーニングや治療といった分野での、考え方のパラダイムシフトについてのお話から始まったこのセミナー。
川尻さんの、整理されかつ明快な説明に、今までの学びを自分なりにどのように整頓し次に繋げるべきかを示していただいたように感じ、大満足!いたしました。
さて、現代医療を、細分化されたミクロ的視点を臨床に応用する医学とするならば、東洋医学やアーユルベーダまたオステオパシーなどはマクロ的な視点を臨床につなげる医学と言えます。
ミクロの視点とは、全体は部分の総和によって成り立つという考えで、個別の要素を理解すれば全ての理解につながるという要素還元主義的な考え方です。
それに対しマクロの視点は、全体の総和は部分の総和よりも大きいという考え方です。
そこでは、身体に関して、部分部分がどのように影響を及ぼし合っているのか、その相互作用を理解する必要があります。
そして私たち運動指導者は、全体性を重視するマクロ的視点を持って、身体に向き合うことが不可欠です。
ところが、生きて「動いている」人体について学んだり説明したりする際は、ミクロの視点においてもマクロの視点においても、どちらも解剖学・生理学・発生学・組織学・病理学、、、、などの基礎医学を頼りにしてきた側面があります。
その背景には、マクロの視点で人体を理解するための基礎学問が発展していなかったということがあります。
コインの裏と表と言える、どちらも大切な視点でありながら、片方の基礎学問が脆弱なために、ここに大きなねじれとミッシングピースが出現し、経験的にしかマクロ的人体の見方が伝えられていなかったと言わざるを得ない側面があるのです。
ところが、近年、動作学・神経学が目覚ましく発展しており、それをマクロな視点で人体を見る時の基礎学問にしようという流れが起こっているというのです。
神経学においては、機能的MRIなどのテクノロジーの進化もあり、脳と神経の活動によって、人間が一つのシステムとしてどのようにコントロールされているかが、今までとは違うレベルで分かってきたとのことです。
そして、さらに人間が一つのシステムとしてどのように環境に存在しているのかを理解するのが「動作学」です。
今回は、旧共産圏などで発達してきた「動作学」や、スポーツの現場での「運動動作学」から脱し、『生きる=動く』として大きく捉え「現代動作学」とも言えるものが定義されていました。
そして、ここでの「動作学フェーズゼロ」では、現代動作学における3つの柱
動的平衡
中枢神経による制御
適応
これらの概要について解説と実技をしていただきました。
(福岡伸一氏の『動的平衡』初版で読んたときめっちゃ面白い!と本棚に残してありました。再読しよ〜)
来年一年、講座開催をお願いしている近藤さんセミナーにも通じる考え方で
動きに関わるものとして、これはやらねばならないし、やり続けたい!と新たに欲が湧いてまいりました。
この講座、仲間たちにめちゃくちゃ薦めたいです。
あっ、セミナーで競技選手時代の仲間であるアメちゃんと再会 !!!
20年くらいぶり!?
嬉しかった〜!
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各講習、残席わずかです。
- リフォーマーLevel2:1/16.17.18(水.木.金)
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