なにもできないあなたが

最近、学生時代の友人たちやおさななじみの情報を聴く機会がよくあります。
なんとみんな凄まじい人生の試練にもまれていることか！と驚きます。
すでに嵐を乗り越えて平和になった人、今まさに過酷な状況にありつつ主にすがっている人・・・・皆さん小説に負けないほどのドラマティックな日々を歩んでるのです。
　私はこの数年の病気との闘い、その他書くことのできないできごとに翻弄されてきました。「こんなに苦しいなら死んだ方が楽だ」とうっすら思ったこともあります。平和に家庭生活をいとなんでいた、また健康だったときには想像できなかった思いです。病気の中で、「自分は役立たず」という思いに強くとらえられました。ある方が言ってくれました。「神様はあなたがなーんにもできなくても尊い存在だということを知ってほしくてこの病気を与えられたのです。休んでいいのです。」
確かに今までは、無意識に「自分の価値を認めてほしくて」一生懸命やっていた気がします。でもその仕事で結果が成功に終わってもほとんど心はなぜか敗北感でいっぱいでした。そこに問題の糸口があるのかもしれません。

病気になって本当に実感することは、苦しみを通って主と共に歩んできた友人や人々の言葉こそ、一番私の心の奥に届くのです。どうやら逆に私がありのまま言った言葉も、苦しみの中にある相手はなぐさめられるというのです。「一人じゃないんだ」ってよく言われますよね。前は「うそだ、結局ひとりだよ」と思っていましたが最近「ひとりじゃないんだ」と感じています。感謝しています。