教会の若者が時々歌う讃美の中にこういうものがあります。
「衣のすそにでも ふれさせたまえ
長血の女のように ひたすら求める
主の御手が 今わたしに 力 今流れ
主イェスの御手にふれ 自由にされた」♪
長血の女というのは、婦人の病気で何年もの間ひどい痛みを抱えて医者を求めてきた人でした。そのため財産を使い果たし、でもかえって悪くなるばかりで誰も治してくれなかったのです。そんな彼女の前に多くの人々に囲まれたイエスの姿が見えました。
彼女はおそらく最後の希望をふりしぼり、「この方の服のすそにでもさわれば、きっと治る」と思いそっとイエス様の服のすそに触れたのです。するとたちまち血の源が枯れ、あのひどい痛みが治ったのでした。
私たち人間にはたとえ体は健康でも心のどうにもならない痛みに苦しみ続け「いつまでこれは続くのだろう」とうめくことがあるのではないでしょうか。この苦しみから逃れるためなら何でもするという思いで色々な方法を探して試す。でも痛みは去らない。そんな私はついにイエス様しかいらっしゃらない、という思いに至り、必死で心の手を伸ばすのです。「主よ。あなたの衣にふれます。私を自由にしてください」
今そのような苦しみに襲われている方がおられたら、この讃美を口ずさみつつ魂の指でイエス様にふれてください。混乱したままで、失敗だらけでいいのです。イエス様はあなたを助けたいと思っておられます。