ある夜、眠ろうとしている娘が涙声で私に聞きました。
「ねえ、どうして人は死ぬんだろう。」
学校の教科書にのってた話をおもいだしたようです。ある男の子がいて戦争で家族を失い、自分自身も死んでしまうという話だったそうです。
娘は人が死ぬというその事実に特にさびしさを感じていたようです。
私はなんと言ったらいいかと考えましたが、娘をハグしながらこういいました。
「そうだね。人はみんな死んで離れていくね。でもね、イエスさまだけは私たちが死んでも離れないんだよ。ずっと一緒だよ。『わたしはあなたを決して離れない』ってかいてあるんだよ。Mちゃんをずっとだきしめてくださるよ。」
すると娘はほっとした表情で安心したように眠っていきました。
よく高齢者の方が、ご自分の友人知人、家族がひとりひとり亡くなっていく、そして自分が取り残されていくというさびしさを語られます。そのさびしさは言葉ではとても表現できず、生きる気力を奪われると言います。
聖書のヨハネ14章18節にはイエスさまがこういっておられます。
「わたしはあなたがたを捨てて孤児にはしません。」
そう、イエス様は生きている今だけでなく、人間がこえることのできない死の彼方までともにいてくださる方なのです。このことを感謝しました。