2012-0123-man0492
万葉短歌0492 衣手に0433
衣手に 取りとどこほり 泣く子にも
まされる我れを 置きていかにせむ 舎人吉年
0433 万葉短歌0492 ShuB393 2012-0123-man0492
□ころもでに とりとどこほり なくこにも
まされるわれを おきていかにせむ
○舎人吉年(とねりの えとし)=第152歌参照。
【編者注】題詞原文は、「田部忌寸櫟子任大宰時歌四首」。その第一首。脚注に「舎人吉年」。前二首は、田部櫟子が大宰府へ向かう時の舎人吉年との別れの歌、後二首は別れたあとの述懐の歌で、「作者を女・男・男・女の順にして一群を構成(…)。男女の悲別においては女が先にうたうという伝統がある。」
【訓注】我れ(われ=吾)。