万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌1546 妹がりと1409

2014年11月09日 | 万葉短歌

2014-1109-man1546
万葉短歌1546 妹がりと1409

妹がりと 我が行く道の 川しあれば
つくめ結ぶと 夜ぞ更けにける  市原王

1409     万葉短歌1546 ShuD613 2014-1109-man1546

いもがりと わがゆくみちの かはしあれば
  つくめむすぶと よぞふけにける
 
市原王(いちはらの おほきみ)=03-0412歌参照。
【編者注】題詞は「市原王七夕(しちせきの)歌一首」。「秋雑歌」九十五首(1511~1605)の第36首。
【訓注】妹がり(いもがり=妹許)。我が行く道(わがゆくみち=吾去道)。川し(かはし=河)。つくめ結ぶ(つくめむすぶ=付目緘結)[下記注]。夜ぞ更けにける(よぞふけにける=夜更降家類)。
【依拠本注-つくめ結ぶ】織女のもとへ一刻も早くと舟出の準備をしているさまを表わす。「つくめ」は櫓の穴(へそ)をかぶせる舷の突起。「結ぶ」は、その突起にかぶせた櫓を綱でしっかり結わえて、激しく漕いでも外れないようにすることをいう。[20-4460]