2016-0505-man2094
万葉短歌2094 さを鹿の1925
さを鹿の 心相思ふ 秋萩の
しぐれの降るに 散らくし惜しも ○
1925 万葉短歌2094 ShuE515 2016-0505-man2094
□さをしかの こころあひおもふ あきはぎの
しぐれのふるに ちらくしをしも
○=柿本人麻呂歌集所収(次歌左注)。
【編者注】題詞は「詠花」(2094~2127、34首)、その第1首。秋雑歌(10-1996~2238、二百四十三首)の第99首。
【訓注】さを鹿(さをしか=竿志鹿)[(依拠本注)「さ」と「を」は接頭語。「鹿」は雄鹿の意。] 心相思ふ(こころあひおもふ=心相念)。秋萩(あきはぎ=秋芽子)。しぐれの(鍾礼)。降るに(ふるに=零丹)。