万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌4235 天雲を3917

2022年01月07日 | 万葉短歌

2022-0107-man4235
万葉短歌4235 天雲を3917

天雲を ほろに踏みあだし 鳴る神も
今日にまさりて 畏けめやも  県犬養三千代

3917     万葉短歌4235 ShuJ231 2022-0107-man4235

□あまくもを ほろにふみあだし なるかみも
  けふにまさりて かしこけめやも
○県犬養三千代(あがたのいぬかひの みちよ)=原文は「県犬養命婦」(あがたのいぬかひの みゃうぶ)。「県犬養宿祢三千代。・・・天平五年(733)没」。<708年(和銅1)11月、歴代の天皇に仕えた功により橘宿祢の氏姓を賜った(平凡社『世界大百科事典』)>」。橘三千代。
【編者注】巻19(4139~4292、百五十四首)の第97首。題詞に、「太政大臣(だじゃうだいじん)藤原家之(ふぢはらけの)県犬養命婦奉 天皇(すめらみことに たてまつる)歌一首」、左注に、「右一首伝誦(でんしょうすろは)掾久米朝臣広縄也」。
【訓注】ほろに踏みあだし(ほろにふみあだし=富呂尓布美安太之)[「<ほろに>はばらばらに砕けるさま。・・・<あだす>〔は〕・・・乱す、荒す、打ち砕く・・・」]。畏けめやも(かしこけめやも=可之古家米也母)[「雷への恐怖も天皇への畏懼にはとうてい及ばない・・・」]。