万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌4247 天雲の3927

2022年01月17日 | 万葉短歌

2022-0117-man4247
万葉短歌4247 天雲の3927

天雲の そきへの極み 我が思へる
君に別れむ 日近くなりぬ  阿倍老人

3927     万葉短歌4247 ShuJ254 2022-0117-man4247

□あまくもの そきへのきはみ あがおもへる

  きみにわかれむ ひちかくなりぬ
○阿倍老人(あへの おきな)=「伝未詳」。
【編者注】巻19(4139~4292、百五十四首)の第109首。題詞に、「阿倍朝臣老人遣唐時(からくにに つかはさえし〔とき〕に)奉母悲別歌一首」、左注に、「右件(くだりの)歌者伝誦之人越中大目(だいさくゎん)高安倉人(たかやすのくらひと)種麻呂是也 但年月次者(ねんげつの つぎては)随聞之時(きくときの まにまに)載於此(ここに のす)焉」。
【訓注】そきへの極み(そきへのきはみ=曽伎敝能伎波美)[「遣唐使として遠隔の地に行く心を表わすとともに、それほど果てしなく思う、の意・・・」。ほかに、03-0420(長歌)天雲乃 曽久敝能極(あまくもの そくへのきはみ)、04-0553天雲乃 遠隔乃極(~ そきへのきはみ)、09-1801(長歌)天雲乃 退部乃限(~ そきへのきはみ)、など。17-3964歌注併照]。君(きみ=伎美)。