UN大浦のブログ

徒然なるままの手記。
大半が、山と猫様、そして妄想の徒然草。

無人と腐雪

2017-03-26 17:35:34 | 日記
あいにくの曇天日和。本来の目的は別にありましたが、
急遽、福井県と岐阜県の県境にある、龍神伝説で有名な夜叉ヶ池山へと矛先を変える羽目に。
凍っている池の下で冬眠中の龍様に会えるかしらん。

冬季につき林道は道路封鎖中。
林道手前の広野ダム道路に車を路駐。
山から流れゆく清水の音以外はあまり面白みのない道ですが、
森の熊さんに出会うとしたら山中よりもむしろこういったところだな、と思い、
おどおどしながら登山口まで目指します。
熊さんにとって、多分私は美味しいという自負が!「豚トロ」みたいだと思う!!

1時間ほど歩いてようやく登山口に。
いざ鳥居をくぐりここから山頂を目指しますが、思っていたよりも大きな誤算が。


  雪が腐りすぎてました。


水分が多いわ、
ゆるゆるだわ、
一歩歩くだけで膝下まで足が突き抜ける始末。
ラッセルのため雪を固めようにも、全く固まらない。
ワカンをつけて歩くも、一歩歩くのにも、5秒〜10秒以上かかる事態に。先が思ひ知れます。

しかも、ようやく山頂に着いた頃には、ガスガスガスまみれで何も見えない始末。
とことんツイテないです。また別の機会に龍に会いに来ます。

  
  さて、悲劇は下山中に。


ワカンが枝に引っかかり、まさかの転倒。
斜面を滑落しましたが、雪が腐っているので、ピッケルでいくらセーブかけようにも止まらない。止まらない。ほんとーに止まらない。

ブナの木に激突してようやく止まりましたが、さて、

さて、

トレースを完全に見失いました。ここはどこ?、状態に。

まぁこういった事態を見越して、
食料や防寒着等は、1日分余計に毎回持っていっているので、遭難してもその面では大丈夫なのですが、
「会社無断欠勤してしまうかも」ということの方に焦りました。

幸いにも、水の流れがある場所なので、
水の音を頼りに無事下山しましたが、途中にあった滝部分怖かったです。

そこまで標高がなく、
残雪期で雪がある程度固まっていないと、ここまで怖いのかと経験できたのは良かったです。

勉強しよう。
往復、5時間半のぐちゃぐちゃ単独行でした。

三季

2017-03-02 22:03:45 | 日記
日本の四季は素晴らしい。
季節を一つ超えてしまいましたが・・・
秋の山もいいのですよ。本当に。



《春》
春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。



《夏》
夏は夜。月のころはさらなり、闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほかにうち光て行くもをかし。雨など降るもをかし。



《冬》
冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、炭持て渡るも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりてわろし。

青と白

2017-03-01 21:47:11 | 日記

荒島岳さん、こんにちわ。去年よりも雪は少なめですね。



白山さん、相変わらずの色白美人で。ご機嫌麗しゅう。



樹氷を見ると自然と意識は高揚します。



さぁ、銀世界へ。



慎重に。



稜線を辿ります。



すぐ左は雪庇のため、道を外さないように。



雪庇の怖さは横から見ると・・・一歩踏んだらと思うと。



美人さんですね。荒島さん。



登る。登る。



風紋が彩る自然の造形美。



こちらのルートも見事な稜線。



白山さん。今年は開山1300年なので、それはそれはもう大層な盛り上がりになること必須です。



もちが璧。山頂までの最後のピークです。ここで諦めて引き返す方が多いですが、登らずにはいられないです。



山頂。嬉しや嬉しや。惜しむらくは雪が少ないこと。



いい眺めだ・・・



孤高の白。



ともだちのトトロ。



たくさんのモンスターにも逢いました。