砂礫地の斜面に淡い紅色の花弁がよく映える。
”高山植物の女王” コマクサである。
ここは、蓮華岳山頂付近。2,799m天空の謁見の間。
他の高山植物を寄せ付けない厳しい環境下で美しく咲く姿。
その実、可憐な見た目とは裏腹に、その根を1m以上伸ばしている。
高貴な者であっても、”目に見えない努力”が必要だということだろうか。
可憐なだけでは生きていく資格はない、という自然のメッセージが感じられる。
体調不良から、針ノ木小屋に荷物をデポし、山頂へピストンする。
しかし、今回はこれが大きな判断ミスだった。
連日連夜の酷暑が乾燥に拍車を掛け、命あるものの水分を無慈悲に奪う。水が、足りない。
辺りを覆い出す霧も、今回だけは有難い。
身体が、自然と口を薄く開け、大気中の水分すら我が身に取り入れようとする反応を示す。
身体が、ただひたすら、水分を欲している。
我が身の不甲斐なさとは裏腹に、
このような乾燥地帯で、気品を失わずに咲くコマクサに改めて敬意を評する。
花言葉は、「高嶺の花」、「誇り」、「気高い心」。
生命の根幹は、水。
下山途中、雪解け水で身体を冷やしつつ、喉を潤しながら歩き、改めて痛感した山行となった。
脆弱な身なので、どうも自分の山行時間の限界は11時間前後らしい。それを超えると、ヘルニアを含め、身体がもう上手く動かない。
”高山植物の女王” コマクサである。
ここは、蓮華岳山頂付近。2,799m天空の謁見の間。
他の高山植物を寄せ付けない厳しい環境下で美しく咲く姿。
その実、可憐な見た目とは裏腹に、その根を1m以上伸ばしている。
高貴な者であっても、”目に見えない努力”が必要だということだろうか。
可憐なだけでは生きていく資格はない、という自然のメッセージが感じられる。
体調不良から、針ノ木小屋に荷物をデポし、山頂へピストンする。
しかし、今回はこれが大きな判断ミスだった。
連日連夜の酷暑が乾燥に拍車を掛け、命あるものの水分を無慈悲に奪う。水が、足りない。
辺りを覆い出す霧も、今回だけは有難い。
身体が、自然と口を薄く開け、大気中の水分すら我が身に取り入れようとする反応を示す。
身体が、ただひたすら、水分を欲している。
我が身の不甲斐なさとは裏腹に、
このような乾燥地帯で、気品を失わずに咲くコマクサに改めて敬意を評する。
花言葉は、「高嶺の花」、「誇り」、「気高い心」。
生命の根幹は、水。
下山途中、雪解け水で身体を冷やしつつ、喉を潤しながら歩き、改めて痛感した山行となった。
脆弱な身なので、どうも自分の山行時間の限界は11時間前後らしい。それを超えると、ヘルニアを含め、身体がもう上手く動かない。