風の吹くまま

大好きな自動車について、思いついたことを投稿します。

ムーンウォーカー(補足あり)

2008-02-16 21:44:00 | スポーツカー
例えばフィアット・バルケッタのように、
「可愛い」と「カッコいい」はけっこう両立しやすいと思うのですが、
ランチア・ストラトスのように、
「へんてこりん」と「カッコいい」が両立するケースというのは、
かなり珍しいのではないかと、個人的には思っています。
(ストラトス・ファンの皆様、申し訳ありません。あくまでも個人的な感想です)

スーパーカーブームにどっぷりつかっていた世代の僕は、

「やっぱりベルリネッタ・ボクサーがカッコいいな~、でもポルシェ911RSも渋いしな~、でもカウンタックもやっぱりすげ~よな~、ボディラインがきれいなのはディーノだけどな~、いやいや、やっぱりロータス・ヨーロッパも捨てがたい……」

などと、自動車雑誌を毎日穴が開くほど眺めて、夢見心地を味わっていましたが、
ことランチア・ストラトスに関しては、もちろんカッコいいとは思えるものの、
どこか「へんてこりん」な感じもして、少し異質な存在でありました。

当時のスーパーカーの中で、911はルマンなどで活躍していましたが、
それ以外にモータースポーツで大活躍したクルマといえば、
ラリー・シーンで無敵の強さを誇ったストラトスが筆頭に挙げられます。
「アリタリア・カラー」のストラトスがスペシャル・ステージを疾走するシーンは、
いまだに多くの人々の心に印象深く焼き付いていることでしょう。
グラベルで泥んこになって全開でドリフトしまくる、というのも、
やはりスーパーカーの中では異質な存在の仕方だったといえます。

それでは、「大阪オートメッセ」で撮影したランチア・ストラトスをご覧ください。
僕は実物を生で見るのはこれが2回目で、しかもロードバージョンは初めて。
今回の展示車両の中でも、かなり感激度の高かった一台です。





ちょっとオマケのお話。
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、僕の記憶が定かならば(笑)、
ストラトスの原型であるベルトーネ・デザインの「ストラトス・ゼロ」が、
マイケル・ジャクソンの映画「ムーンウォーカー」に登場しています。
悪漢に追われて突っ走るシーンもあったと思います。
まだ見ておられない方はチェックされてはいかがでしょうか。
全盛期だったマイケルもかなりカッコいいですよ(笑)。


※驚きの事実が判明しました。というか、僕がまったく迂闊だったのですが、この写真の青いストラトスは、日本のアタカエンジニアリング株式会社というところが製作したレプリカなのだそうです。今にして思えば、確かに車体が「綺麗すぎるくらい綺麗」だったのですが、並んでいた365GT4BBやカウンタックLP400も綺麗だったので、まさかストラトスだけレプリカだとは思いもよりませんでした。ブログに間違った情報を書かないためにも、もっとよく調べなくてはいけませんね。たいへん失礼いたしました。お詫びに(?)アタカエンジニアリング株式会社のサイトをリンクしておきます。
http://www.atakaeng.co.jp/index.html