風の吹くまま

大好きな自動車について、思いついたことを投稿します。

ターボ

2008-02-26 12:41:39 | スポーツカー
日本のスポーティカーの世界で、
最初に「ターボ・ブーム」を巻き起こしたのは、
5代目スカイライン、いわゆる「ジャパン・ターボ」ではなかったかと思います。
ブラックボディに「TURBO」の文字とストライプが入ったモデルがありましたが、
いかにも「ハイパワーで硬派なクーペ」という雰囲気のエクステリアが、
男心をくすぐったものでした。

1980年にジャパン・ターボが発売される以前、
排ガス規制で「牙を抜かれた」スカイラインは、
少し元気のない状態が続いていましたが、
ターボの登場で一気に息を吹き返したように思えたのを覚えています。

チューニング・カーの世界にも大きな影響を与えたようで、
従来からある「メカチューン」に加えて、
「ボルト・オン・ターボ」という新ジャンルが広まりました。

さて、僕らスーパーカー世代の間では、「ターボ」といえば、
いの一番に「ポルシェ・ターボ」を思い出す人が多いはずです。
ほぼ同時期に出た「BMW2002ターボ」も大きな話題になりましたが、
スーパーカー少年に与えたインパクトの強烈さでは、
ポルシェ・ターボのほうが明らかに優っていたでしょう。

ただでさえ個性とカッコよさが際立っていた911のボディに、
「あり得ないほど大きく張り出したオーバーフェンダー」と、
「驚くほど巨大なリアウィング」を追加したエクステリアには、
まさしく「度肝を抜かれた」ものでした。

もしかすると、ジャパン・ターボが好印象を持って受け入れられたのは、
その数年前にポルシェ・ターボが強いインパクトを残していたことが、
遠因となっていたのではないでしょうか。
日産自動車が実際にその効果をねらったかどうかは分かりませんが、
今思い返してみると、当時のジャパン・ターボの人気とポルシェ・ターボの存在は、
なんとなく関係があるように思えてなりません。
なぜなら、「ターボ」という言葉を聞くだけで、少なくとも少年時代の僕は、
まるで魔法にかけられたように「ウットリ」としてしまったのですから。

というわけで、「京都輸入車ショウ」で展示されていた、
ポルシェ・ターボの写真を掲載いたします。
今見ても、やはりこのオーバーフェンダーは強烈にカッコいいです。




☆このリア・ビューを初めて見たときの衝撃は、たぶん一生忘れないと思います☆