犯罪被害者や遺族の心情 加害者に伝達 113件 制度開始から1年 NHK 2024年12月30日 4時49分
犯罪被害者や遺族の心情を刑務所などの職員が聞き取り、加害者に伝える制度が始まってから1年となり、被害者などが制度を利用して加害者に伝達されたのは113件となりました。法務省は制度の周知に課題があるとして取り組みを進めることにしています。
全国の刑務所や少年院では、被害者や遺族の気持ちを職員が聞き取って施設にいる加害者に伝える取り組みを始めていて、法務省は11月末で制度開始から1年となったとして利用件数を公表しました。
法務省によりますと、11月末までに、申し込みを受け付けた件数はのべ136件で、このうち被害者や遺族からの122件については聞き取りを終え、さらにそのうちの113件はその内容が加害者に伝えられたということです。
被害者からは「反省、謝罪をしてほしい」「収容施設で何を考え、何を学んでいるのか知りたい」という声があった一方「一生許すことはできない」という思いを伝えた人もいたということです。
法務省は「心情を聞いた加害者の中には『想像していた以上に被害が深刻で、なかなか向き合えない』という人もいたが、『謝罪や被害弁償をしたい』と考え始めた人もいた。利用が一部にとどまっているという声もあるので、対象となる被害者の方たちに制度の周知を進めていきたい」としています。
犯罪被害者や遺族の心情を刑務所などの職員が聞き取り、加害者に伝える制度が始まってから1年となり、被害者などが制度を利用して加害者に伝達されたのは113件となりました。法務省は制度の周知に課題があるとして取り組みを進めることにしています。
全国の刑務所や少年院では、被害者や遺族の気持ちを職員が聞き取って施設にいる加害者に伝える取り組みを始めていて、法務省は11月末で制度開始から1年となったとして利用件数を公表しました。
法務省によりますと、11月末までに、申し込みを受け付けた件数はのべ136件で、このうち被害者や遺族からの122件については聞き取りを終え、さらにそのうちの113件はその内容が加害者に伝えられたということです。
被害者からは「反省、謝罪をしてほしい」「収容施設で何を考え、何を学んでいるのか知りたい」という声があった一方「一生許すことはできない」という思いを伝えた人もいたということです。
法務省は「心情を聞いた加害者の中には『想像していた以上に被害が深刻で、なかなか向き合えない』という人もいたが、『謝罪や被害弁償をしたい』と考え始めた人もいた。利用が一部にとどまっているという声もあるので、対象となる被害者の方たちに制度の周知を進めていきたい」としています。