中国 無差別殺傷事件相次ぎ 最高人民法院が取締り強化方針示す NHK 2025年3月8日 20時02分
中国で市民を無差別に殺傷する事件が相次いでいることを受けて、最高裁判所にあたる「最高人民法院」のトップは、取締りを強化して社会の安定を図る姿勢を強調しました。
中国では、去年、広東省で暴走した車が大勢の人をはね35人が死亡するなど、市民を無差別に殺傷する事件が相次ぎ、背景には経済的な苦境や社会への不満があると指摘されています。
中国の最高裁判所にあたる「最高人民法院」の張軍院長は8日、北京で開かれている全人代=全国人民代表大会の全体会議で「法律と道徳の一線を越えようとする者は、厳正かつ迅速に処罰される」と述べ、取締りを強化する方針を示しました。
また、賃金の未払いなど、労働争議に関する案件も増えているとして「矛盾やリスクを解決し、社会の安定を維持するための取り組みを進める」と強調しました。
一方、中国では、習近平国家主席に近いとされた閣僚や軍の高官などが相次いで汚職で失脚していますが、張院長は収賄などで判決が下された人が去年、3万3000人と、前の年より22%増えたことを明らかにしました。
このほか、ミャンマーで中国人などによる特殊詐欺グループの活動が活発化する中、特殊詐欺に関連した案件は去年、4万件と前の年よりも26%増えたとして、国境を越えて行われる犯罪行為に厳罰でのぞむ姿勢を示しました。
中国で市民を無差別に殺傷する事件が相次いでいることを受けて、最高裁判所にあたる「最高人民法院」のトップは、取締りを強化して社会の安定を図る姿勢を強調しました。
中国では、去年、広東省で暴走した車が大勢の人をはね35人が死亡するなど、市民を無差別に殺傷する事件が相次ぎ、背景には経済的な苦境や社会への不満があると指摘されています。
中国の最高裁判所にあたる「最高人民法院」の張軍院長は8日、北京で開かれている全人代=全国人民代表大会の全体会議で「法律と道徳の一線を越えようとする者は、厳正かつ迅速に処罰される」と述べ、取締りを強化する方針を示しました。
また、賃金の未払いなど、労働争議に関する案件も増えているとして「矛盾やリスクを解決し、社会の安定を維持するための取り組みを進める」と強調しました。
一方、中国では、習近平国家主席に近いとされた閣僚や軍の高官などが相次いで汚職で失脚していますが、張院長は収賄などで判決が下された人が去年、3万3000人と、前の年より22%増えたことを明らかにしました。
このほか、ミャンマーで中国人などによる特殊詐欺グループの活動が活発化する中、特殊詐欺に関連した案件は去年、4万件と前の年よりも26%増えたとして、国境を越えて行われる犯罪行為に厳罰でのぞむ姿勢を示しました。