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EU:低迷の自動車産業に新たな行動計画 競争力の強化へ

2025-03-09 19:37:17 | 政治経済問題
EU 低迷の自動車産業に新たな行動計画 競争力の強化へ NHK 2025年3月9日 6時07分

ヨーロッパで自動車産業の低迷が続いています。需要が伸び悩んでいるうえに、中国メーカーとの競争が激しくなっていることなどが主な要因ですが、EU=ヨーロッパ連合は、自動車産業の競争力を高めるための新たな行動計画を策定し、支援を強化する方針です。

ヨーロッパの自動車産業は、ドイツのフォルクスワーゲンが一部の工場の生産停止を決めたほか、部品メーカーにも人員削減の動きが広がっています。

景気の悪化を背景に需要が伸び悩んでいるうえに、収益源だった中国市場での現地メーカーとの競争が激化したこと、さらにヨーロッパ市場に中国メーカーのEVが進出し、厳しい競争にさらされています。

こうした状況を受けてEUの執行機関、ヨーロッパ委員会は5日、自動車産業の競争力を高めるための新たな行動計画を策定し、支援を強化する方針です。

このうち、EVの分野ではバッテリー生産を支援するため18億ユーロ、日本円にしておよそ2900億円を補助金にあてることにします。

またEU域内の新車を対象にした、罰金を伴う二酸化炭素の排出規制を緩和します。

2027年までの3年間の平均で算出する仕組みに変更し、目標を達成しやすくするとしています。

EUのフォンデアライエン委員長は声明で「ヨーロッパの自動車産業が主導権を握ることを望む。持続可能で、競争力があり、革新的な産業となることが共通の目標だ」としています。

一方、アメリカのトランプ大統領は、EUから輸入される自動車などの製品に対して関税を課す考えを示しており、実行されればEUとしてはさらなる支援が必要になる可能性もあります。
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