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シリア 暫定政権側と旧政権支持勢力が衝突 市民700人以上犠牲

2025-03-09 21:54:20 | 政治経済問題
シリア 暫定政権側と旧政権支持勢力が衝突 市民700人以上犠牲 NHK 2025年3月9日 19時13分

半世紀以上続いたアサド政権が崩壊したシリアで、暫定政権側の部隊と旧政権を支持する勢力が衝突し、これまでに市民700人以上が犠牲になったと伝えられています。犠牲者の多くはアサド前大統領と同じ少数派の人たちだとされ、シリアの安定をどう回復できるかが大きな課題となっています。

現地の情報を集めるシリア人権監視団によりますと、6日から北西部のラタキアなどで暫定政権側の部隊と旧アサド政権を支持する勢力が衝突し、街なかでも戦闘が行われました。

監視団はこれまでに女性や子どもを含む市民700人以上が犠牲になっていて、その多くはアサド前大統領と同じ、イスラム教の少数派の人たちだとしています。

また、暫定政権側の部隊と旧政権を支持する武装した勢力など、双方の戦闘員も250人以上が死亡したということです。

監視団は「いま起きていることは民族浄化だ」と強く非難しています。

また、ロイター通信は多くの人がラタキアにあるロシア軍の基地に避難したと伝えているほか、シリア国営通信によりますとラタキアなどでは安全が確保できないとして、2日間、学校が休校になるということで、影響が広がっています。

去年12月の政権崩壊後、シリアでは暫定政権が少数派も含めた国民の融和を掲げて新たな国づくりを進めてきましたが、多数の犠牲者が出る事態となり、シリアの安定をどう回復できるかが大きな課題となっています。
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