
李強首相
中国 全人代 米との貿易摩擦が激しくなる中 内需拡大に力点 NHK 2025年3月6日 5時39分
中国で5日から始まった全人代=全国人民代表大会では、ことしの経済成長率の目標を去年と同じ水準の「5%前後」とするなど経済運営の方針が示されました。アメリカとの貿易摩擦が激しくなる中、内需拡大に力を入れ、積極的な財政出動で減速する景気を下支えする姿勢を鮮明にしています。
中国では重要政策を決める全人代が5日から始まり、政府活動報告で李強首相はことしの経済成長率の目標を去年と同じ水準の「5%前後」とすることを表明しました。
積極的な財政出動を行うため、ことしの財政赤字についてはGDP=国内総生産に対する比率を去年より1ポイント引き上げて「4%前後」にするとしています。
また、ことし発行する超長期の特別国債のうち3000億人民元、日本円で6兆1000億円余りを家電製品などの買い替え促進策に充てるなどとしています。
アメリカのトランプ政権の追加関税などで貿易摩擦が激しくなる中、内需拡大を重点項目に掲げ、景気を下支えする姿勢を鮮明にしています。
一方、全人代では中国政府のことしの予算案も公表され、国防費はおよそ1兆7800億人民元、日本円で36兆5000億円余りと去年より7.2%増え引き続き軍備を増強する姿勢を示しています。