このレースでは武が人気薄でも馬券になったりで注目騎手ですな
桜花賞トライアルの第31回チューリップ賞(GⅡ、芝1600メートル、3歳牝)が3月2日、阪神競馬場で行われる。阪神JF上位馬の参戦はないが、桜の女王を夢見る素質馬がそろい、熱戦が期待できそうだ。3着までに桜花賞(4月7日、阪神、GⅠ、芝1600メートル)の優先出走権が与えられる。
タガノエルピーダ(栗東・斉藤崇史厩舎)は、牡馬相手の朝日杯FSで3番手追走からしぶとく伸びて3着。後方待機勢がゴール前でドッと押し寄せた展開を考えれば、価値の高い銅メダルだ。1週前追い切りは栗東坂路で4ハロン52秒8─12秒5を馬なりでマークして楽々と先着。仕上がりもよく、牝馬同士なら勝ち負け必至だろう。
ミラビリスマジック(美浦・国枝栄厩舎)は新馬戦に続き、菜の花賞も勝利。上がり3ハロン最速を計時して勝ち切ったが、残り100メートルから見せた加速はなかなかのものだった。半姉は秋華賞2着のマジックキャッスル(父ディープインパクト)で、血統もいい。
ワイドラトゥール(栗東・藤原英昭厩舎)はニュージーランドTを勝ったワイドファラオ(父ヘニーヒューズ)の半妹。紅梅Sを鮮やかに差し切り、上がり3ハロンはデビュー戦から3戦連続で最速だ。この馬も瞬発力は相当。決め手勝負になれば突き抜けても。
ガルサブランカ(美浦・木村哲也厩舎)は一昨年、昨年と年度代表馬に選ばれたイクイノックス(父キタサンブラック)の半妹。前走のベゴニア賞は2着だったが、道中の位置取りの差が出た感じだった。悲観する内容ではなく、改めて。
スティールブルー(美浦・宗像義忠厩舎)は2走前のアルテミスSで好位から伸びて3着。前走のフェアリーSは直線勝負で4着と、違ったレース運びで好走。器用な立ち回りを生かして、上位争いに食い込む
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★いち早く重賞の出走予定馬を先取り! 今回はチューリップ賞に出走予定の9頭を診断します。
ガルサブランカ
イクイノックスの半妹にあたり、新潟芝1600mの新馬戦を勝ち、東京芝1600mの1勝クラスを2着。前者は半マイル50秒5の超スロー、瞬発力勝負を上がり3ハロン32秒8で差し切り。後者もスローで勝ち馬とは位置取りの差が出た。2戦とも時計が遅すぎるため、一気のペースアップに戸惑わなければ。
ショウナンマヌエラ
キャリア3戦はすべてハナ、展開の鍵を握る1頭。中京芝1600mの新馬戦を逃げ切り、2戦目の新潟2歳Sでも2着へ粘った。半マイル47秒7と展開は向いたものの、勝ち馬は次戦阪神JFを勝利。当馬は前走で決め手比べのアルテミスSを5着。速い上がりを使えないので、後続の脚を削る流れでの競馬も見たい。
スウィープフィート
小倉芝1200mの新馬戦を3着から、京都芝1600mの未勝利1着、1勝クラス2着は、いずれも大外から追い込む大味な競馬。前々走の阪神JF7着も、アオって後方からとなり、4角では大外。前走のエルフィンS2着は、前につけたが、やや折り合いを欠いた。今回は好調・武豊騎手への乗り替わり。末脚はここでも魅力。
スティールブルー
新潟芝1600mの新馬戦を勝ち、次戦はアルテミスSを3着。8枠9番から緩めの流れを好位外の3,4番手、4角は外を回しこの馬なりに伸びている。前走のフェアリーSは1番人気4着。好スタートから控える形を取り、直線も外から脚を使っている。大きな武器はないが、大崩れはなさそう。
セキトバイースト
キャリア5戦【1-3-0-1】。着外の1回、前々走の赤松賞は、前半かなり折り合いを欠いていたうえに、向こう正面で勝ち馬に接触される不利があった。前走の紅梅Sは2着と巻き返したが、やはり前半は抑えられている。直線は今回出走予定のワイドラトゥールの決め手に屈しており、相手強化ではどうか。
タガノエルピーダ
新馬戦は京都芝1600m。緩めのペースをインの3番手、直線は上手く前が開き、ゴール前で逃げ馬を捉えた。上がり3ハロンは最速の33秒5、後半の半マイル45秒5もかなり優秀な数字。前走は朝日杯FSへ挑戦し、5番人気3着。緩みないペースをインの3番手だから強い内容。牝馬同士なら上位争いだろう。
ミラビリスマジック
中山芝1600mの新馬戦、1勝クラスを連勝。前者は他馬の出方をうかがいながら好位につけ、4角はロスなく立ち回ると、前を行く馬の間を割っての完勝。後者は緩みないペースを好位の外、折り合いを欠く面も見られ、しかも直線では進路を切り替えるロスのあるなか、よく伸びている。時計も大幅に短縮し、ここも楽しみ。
ラーンザロープス
札幌芝1500mの新馬戦2着、未勝利戦1着。中央場に戻り、中山芝1600mの1勝クラスを5着。スタート五分も、7頭立ての離れた最後方という苦しい形。前走は重賞初挑戦のシンザン記念を10番人気4着。緩みない流れを好位のイン、窮屈な位置を追走しながら直線はよく伸びた。時計を詰められるようならさらに。
ワイドラトゥール
新潟芝1600mの新馬戦を上がり最速の脚で制し、2番人気の支持を受けた前々走のファンタジーSは10着。スタートに難があり最後方を追走、ペースは流れていたものの位置取りが厳しかった。前走の紅梅Sも出遅れ、スローペースだったが、少頭数で馬群は一団。直線は外から伸び1着。しまいは伸びるので、スタートを決めたい。