「アッケボノツツジ」を初めて見たのは、50を少し過ぎたH15年の頃だった。
山仲間から、「五葉岳に行きませんか?アケボノツツジがきれいですよ!」と誘われたのだ。
そのころの私は、山の花といったら、「平治岳のミヤマキリシマ」しか興味がなかった。
それでも、「傾山」や「大崩」の近くにある山ということで、登ることにした。
そして、その時の「五葉岳」の「アケボノツツジ」はとにかく最高だった。
それからかもしれない、私の「花中」が始まったのは!
素晴らしい晴れた日で、「ミツバツツジ」「シャクナゲ」も満開で、
兜巾岳(トッキンダケ)は、ピンクに染まっていたし、五葉への登山路は、
長く続く「ピンクのトンネル」と化していた。
何よりもよかったのは、乙女山の先端にあった日本庭園みたいな絶景地!
ここでゆっくりとそれこそ「至極のランチ」と洒落こんだことを覚えている。
ちょっと前置きが長くなってしまったが、昨日そんな「五葉岳」に登ってきた。
熊本の復興支援活動に支障があるようなら、潔く撤退することも覚悟の上で、
朝5:00に自宅を出発。参加者はいつものYさんとKさん。
そして、どうにか松橋から高千穂に向かうことができた。
8:45 高千穂の道の駅に到着。駐車場はがら空き。
9:30 日陰林道の始まりである仲村橋を通過。
10:25 大吹鉱山跡に到着。ほんの数台の車しかなかった。
ここでは、パトカーが一台止まっていて、宮崎県警のお巡りさんによると、
どうもどなたか一人が行方不明となっていて、待機をしているとのこと。
「皆さんも離れずに気をつけて登ってください!」との暖かい言葉をもらった。
数日前には、この地でも「山開き」の神事が催されたみたいだ。
10:36 登山開始。今日は10数年前と同じ周回ルートを歩く予定。
今日もまた、とても天気が良い!
ここから、「兜巾」へと登っていく。
すぐにちらほらと、「ヤマシャクヤク」が出迎えてくれた。
今日は最後の方に、この花に再度会う予定なので、先を急ぐ。
今の時期、ここらでは定番の「ワチガイソウ」。
小さな花だけど、割と好きな花の一つだ。
第一ベンチに着くと、視界が大きく広がる。
Yさんが、「あれは兜巾だよね」とおっしゃる。
私、「違う!あれは五葉だ!」というと、「ホントかいな?」と言って、
不信感を露骨に示しながら、地図を出して確認をはじめる。
そうして登っていると、「兜巾岳」が左手に姿を現した。
それと同時に、「ヤッター!」との歓声とともに「アケボノツツジ」が見え始めた。
咲き具合はどうか心配をしていたが、ちょうど見頃のようだ。
青空とのコラボが美しい!
ここでいつもの記念撮影。
咲いてる本数は少なめではあるが、青空に映えてとても美しい!
やはり、「五葉のアケボノツツジ」は最高だ!
この10数年毎年見に来る価値は十分にある!
ただただ、「いいね!」の連発。
「アケボノツツジ」は人権の花だね!とか、訳のわからんことを言ったり、
とにかく、今日はとてもよい日になったと一人納得しながらゆっくりと進んでいく。
「思えば遠くへ来たもんだ!」などと心で思ったりもして(?)
まだ咲いててくれた「アセビ」にも心引かれ。
数は少なかったけど、「ミツバツツジ」も咲いていた。!
この花は今から咲き始めというところか?
12:00 「兜巾岳」からは、目の前に「傾山」が見えた。
構図を工夫もしながら
またまた、こんなのも撮ったりして、
でも、やっぱり景色の方が圧倒的にいい!
「祖母山」もくっきりと見える。
今日は「日本庭園」に行くので先を急いだ。
五葉への稜線にも素敵な「アケボノツツジ」が!
これでもかというほどのアップだけど、
感動の大きさを枚数で表現!
Yさんも感動の真っ只中!
素晴らしい!
上ばかり見ないで、下の方にも目をやると、
「コバイケイソウ」の葉がきれい!
「夏木山」への分岐のところにも「きれいなアセビ」が咲いていた。
近くでは、「テント」を張っている登山者もいたり、
五葉岳の手前で「鳥」を発見。
ようやく、「五葉岳」真下までやってきた。
13:21 久しぶりの五葉のトッペン!
「五葉岳」からは「大崩山」や「鹿納山」がすぐ目の前に見える。
ここで私が「そろそろ豪華ランチでも?」というと、
Yさんは、当初予定の「日本庭園」まで行きますよ!」だって。
それで、仕方なく13:55 「お姫山」を慌ただしく通過し、
どうにか、目的の乙女山に到着した。
「大崩」の坊主尾根もはっきりと見える。
ここで「昔の「日本庭園」を探したが、大きな崩落が起こっていて、
残念ながら昔の様相が大きく変わっていた。、
あの光景の再現とはいかなかったので、ここでささやかなランチ。
ランチをとっている間、上空ではヘリが何度も旋回をしていた。
だいぶ時間が落ちてきたので、下山を急いだ。
「ブナの三叉路」を経由して下りたのだけど、この光景には驚いた!
大きなブナの木だったのだけど、枝は折れ朽ち果てようとしていた。
自然のなせる技なのか、はたまた、人間の営みによる影響なのか?
と思いながら登山口を目指していると、最後のご褒美が待っていた。
素晴らしい「ヤマシャクヤク」の群落が目の前に広がっていた。
ちょうどドンピシャの満開。
「また来年も来たいね!」と話しながら、16:30にこの山を後にした。
「日之影駅温泉」で、ゆっくりと汗を流して帰ってきたので、
私が自宅に帰り着いたのは、ちょうど24:00になった。
少し疲れたけど、行ってよかったね! 皆さん、本当にお疲れさまでした!
満開のアケボノと青空 言う事なし
やっぱり アケボノは青空が似合いますね
自分も 何度か登りましたが
これ程の開花タイミングには なかなか出会っていません
昨年(2015年) ブナの三差路から 鹿納山に登りましたが
アケボノは いまいちでした。
お化粧山の谷あい
ヤマシャクもドンピシャのタイミングで
まさしくご褒美でした
よほど 日常の行いが良いのですね(^^)/
たった今、熊本の白鳥から帰ってきました。
もちろんお目当ては「ヤマシャクヤク」です。
久しぶりの五葉の「アケボノ」は最高でした。
本当に誰かさんの行いですかね?(笑)
今年は、大崩にも再度登ろうかとも思っています。
もちろん、延岡経由です。