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「西大台利用調整地区を満喫する!」。(大峯・大台ヶ原遠征記3)

2016年07月28日 | 大峯・大台ケ原遠征


いよいよ、今日が夏の遠征も最後の日となった。


私の都合を気持ちよく聞いてくれた山中間に感謝しながら、

「西大台周遊」を楽しむことにしよう。


ところで、私も今回初めて知ったのだが、誰でも自由に入れる「東大台」と違って、

「西大台」は立ち入りの許可と人数制限がなされている。


「西大台利用調整地区」といって、将来にわたって良好な自然環境を保つために、

平成19年9月から、「西大台」に立ち入れる人数を平日が30人、

土日が50人以内に制限している。

しかも事前申請と一人当たり千円の手数料が必要だ。

立ち入る前に事前レクチャーも義務づけられていて、

定められたルールに従って利用することになる。


その上、橋を除いて木道などの登山路の整備はしないとのこと。

まさに、「あるがままに!」ということのようだ。

興味のある方は、環境省のホームページをご覧いただきたい。


そういった手続きは、すべてYさんが済ませてくれた。ただただ感謝。


8:30 ビジターセンターでレクチャー。



約30分のレクチャーの後、立ち入り認定書などをもらって出発。


「大台ヶ原」の全体像はこんな感じ。

「西大台」は緑色のところ。


今回歩いたのは、反時計回り。出入り口から七ツ池を通って開拓跡まで、

高度差でいうと、300ほど下る。その後、開拓分岐から赤い吊り橋を通り、

急登を登り返して入口まで戻ってくる。およそ4時間の予定。



9:13 入り口のチェック地点。
3名の指導員が一人づつ確認していた。


どんな景色と出会えるのか?



この二日間では、あまり花たちとは遭遇していないけど?



どうも「西大台」は、森と苔と沢の世界のようだ。



あたり一面バイケイソウの河原に下りてきた。



なんの木かはわからないが、新芽が美しい!



このコースでは、何度も沢を渡った。



鳥のさえずりが心地よい静かな山の中である。



それに、岩々が苔に覆われている。



時々、陽が差し込んでくるのが美しい!



ただただ「西大台」を五感のすべてで感じとる。



飽きることのない情景が続く。



なんという花なのなのか?思わず「あなたのお名前は?」



人数制限がされているので、ほとんど人に会わない。



10:15 七ツ池に着いた。といっても池はない。



この森でも、石を抱く木を見ることができた。



日本で立ち入り制限をしているところは、この地の他は知床とのこと。



あまりの森の美しさに、Yさんも懸命に撮っている。



苔むした沢がとてもきれいだ。



今は穏やかな沢だが、大雨の時は渡れないよね!



などと話しながら先へと進む。



とにかく森の景色が素晴らしい!



少し大きめの沢に来た。バランスよく慎重に渡る。



こんなのも撮ったりしていると、心底清らかになってくる。(ほんまかいな?)



11:00 順調に開拓跡に到着。何を話してるの?


ここは、明治時代に開拓が試みられたものの、厳しい自然のため、頓挫したという。

150年後の今は、その名残を少しだけ感じるが、ほぼ自然に戻っている。


そしてここには、目隠しブースが設置されていて、持ち帰り用トイレパックもあった。



開拓分岐から少し行ったところで、「花」を見つけた。



小さなラン系の花。トンボソウの仲間?


後で出会った指導員の方に尋ねたが、わからなかった。

多分「ツレサギソウ」の仲間ではとのこと。

そんな出会いもあり、少し感激しながら先へと進んでいく。



下からはガスが上がってき、上からは日が差し込んでくる。「もう言葉はいらない!」。



すべてがとても雰囲気!



赤い吊り橋を渡ると、後は急登の登り返しが待っている。



今日は何だかこの急登も心地良い!



そして、この幽玄な景色を通り過ぎると、今回の「大峯・大台ヶ原遠征」も残りわずかとなってくる。



この森のすべてを感じ取れるよう、心をとぎすます。



こんな木にも心が躍る。



Yさんも後ろ姿に何となく「もの悲しさ」を漂わしてる。



そうは言っても、終わりは必ず来るもんだ。



13:00 後ろ髪を引かれる思いの中、「入り口」に戻ってきた。


指導員のチェックを受けて、「大峯・大台ヶ原遠征」が終わった。

「東大台」、「大峰山」、「西大台」とそのすべてが想像を超えていた。

事前の期待以上の感動と喜びを感じることができた夏山遠征だった。

「これでまた、しばらくは生きていける」。(なんのこっちゃ!)


吉野に向かう途中にある、道の駅「杉の湯川上」で汗を流して、



とても、とても、緊張した奈良から大阪へ高速・都市高を無事に通り抜け、


18:30 名門大洋フェリー新門司港行きに乗船。



当然のことながら、バイキング料理を肴にビールで乾杯!



夜の「明石大橋」も写しながら、



25日、8:30に新門司港の着いて、



今年の「大峯・大台ヶ原遠征」のすべてが終わった。


あぁあ、何だか物足りない!(大台ヶ原がということでなく!)

まだ、暑い夏真っ只中だ!(脚力は十分鍛えらた!)

もう少しどこかに登りたいね!(それが問題だ!)

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2 コメント

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Unknown (山帽子)
2016-07-31 11:32:37
大台ヶ原のシリーズ見せていただきました
入念に各所を逃さずよくよく写真撮っておられて感心して
拝見しました
これだけの絶景続きだと話し込んだり、見てばかりで
自分はすぐに写真撮り忘れて 後で間に合わずが多い
パターンです。
それのしっかりイチデジ持っていかれていますね
自分の場合、山歩きの場合は重たく荷物になるし雨の心配などからデジイチ持っていきません

やはり頑張ってもっていかないとまともな写真撮れませんね、近々 遠征しますが今だに迷っています
返信する
高山へのイチデジ? (山沢周平)
2016-07-31 21:00:47
山帽子さん、ありがとうございます。

おっしゃるとおり、日本アルプスなどの高山に一眼レフは躊躇しますね!
2年前に、北岳に登った時は本当に迷いました。結局持って登ったのですが、お陰でふらふらになりました。
ただ、結果はついてきました。北岳からの見る日の出の富士の光景はそれこそイチデジでなくては撮れませんでした。
それから、以前平尾台でF市の4人組と会われたようですが、偶然にも私の知り合いでした。貴名刺のコピーも私のところにもまいりましたので、いつの日か、連絡させていただきたいと思っています。
その時には、是非いろいろとご指導ください。
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