明けて23日(土)は、今回の夏山遠征の一番の目的である「大峰山」の登山である。
今回の登山路の一部は、世界遺産の『紀伊山地の霊場と参詣道』に指定されている。
大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)と呼ばれていて、弥山への稜線がその一部だそうだ。
そんなことで、少し期待に胸が膨らむ。
6:24 朝食を弁当にしてもらって、登山口へと出発。
7:25 今回の登山口である「行者還トンネル西口」に到着。
ここには、駐車場が整備されていて、しっかり1日分千円を支払った。
7:48 簡単に準備をした後、登山開始。
最初から雰囲気のある木橋を渡る。
しかしながら天候がイマイチで、最初はカッパを着用。
すぐに急登になり、霧雨の中を一歩一歩登っていく。
体中全体で森林浴をしてる感じ!
急登の最中ではあるが、景色はとてもいい!
その中を黙々と登る。
8:58 奥駆道(おくがけみち)出会いまで上がってきた。
ここから約2時間で「弥山」。
コースタイムより少し落ちてるが、素晴らしい稜線に心がはじけた。
ついでに、Yさんもはじけたようだ。突然駆けだした。
そして、「先輩!ここは駆けるところだよ!」だって!
走りたくはなかったが、仕方なく
でも、歳だから長くは続かない。景色の方がいいね!
弥山までの2時間は結構楽しめる稜線歩きのようだ。
「ギボウシ」や
「イワガラミ」などを見ることができる。
花は少ないけど、ぽつぽつと咲いている。
これで天候が良ければ最高なのだが、
まぁ、無い物ねだりとあきらめる。
でも、苔むした登山路は疲れた体を癒してくれる。
9:31 弁天の森を通過。
この稜線ではいくつかの「カエル」を目撃した。
また、こんな花も咲いていた。
「ヤマジノホトトギス」。
時にはもう秋の気配を感じさせてもくれた。
「バイケイソウ」の群落もあるし、
苔むしたところもいい!
初めて見る「オオセンチコガネ」にも目がいき、
ある時は「きのこ」にも!
「弥山」を目指して登っていく!
10:05 聖宝宿跡(しょうぼうのしゅく)に着く。
「聖宝理源大師の像」と記念撮影!
本当に花は少ないのだけど、「ウバユリ」が一輪。
それにこの花は初めての花で、「なんだろう?」と話していると、
「コイチヨウラン」と教えていただく。
もうそろそろ「弥山」が近くなのではなどと思っていると、
「弥山」への最後の登りが出てきた。
木の階段を額に汗して上っていく。
11:05 ようやく「弥山小屋」へたどり着いた。
少し疲れ気味ではあるが、まだ元気!
ここで、豪華ランチ?
「弥山小屋」の周辺も素敵なところだった。
「シシウド」?
11:45 ランチを済ませた後、大峰山の最高峰「八経ヶ岳」へと向かう。
「八経ヶ岳」への鞍部には、国の天然記念物の「オオヤマレンゲ群生地」があった。
シカ害から守るために広い範囲がネットで囲われていた。その中には
「カラマツソウ」や
名も知れぬ苔なども見ることができた。
12:15 そして近畿最高峰である「八経ヶ岳」に到着。
この一時だけはガスが晴れてくれた。
なので、頂上からの景色も見ることができた。
ただ、曇っていて「大台ヶ原」は見えなかったが。、
「弥山小屋」ははっきりと見えた。
シカ害防止ネットに入るところ。
偶然にも帰りには、「オオヤマレンゲ」の花を一つだけ見つけることができた。
「弥山」への登り返しの景色。
13:03 「弥山」頂上。トレイルランの人たちと遭遇。
25キロを走るそうだ。
13:15 頂上を出発し下山開始。
ただひたすらに登ってきた登山路を戻る。
またまた、ガスって来た。
そうしていると、なにやら白装束の人々が向こうから登ってきた。
それこそこの人達が、「行者」の人々。
撮っても良いですかと断った。
15:18 奥駆道出会まで下りてきた。
ここからは急斜面で滑らないように下りていく。
この木橋を渡るとすぐに登山口。
16:15 無事に登山口に到着。
17:20 宿まで帰り着く。
本日は、連泊のサービスとして「猪鍋」。
当然のことながら、大いに乾杯!
だいぶ長くなったけど、「八経ヶ岳」、いい山でした!
明日はいよいよ最後の「西大台周遊」。少し淋しくなってきた。
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