百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

リニアモーターカー

2010-03-12 22:21:04 | 環境
リニアモーターカーが2025年には東京⇔名古屋で開通するという。
所謂中央新幹線は、高速輸送を目的としているため、直線的なルートで山を突きぬけ、高速走行が可能な 超電導磁気浮上式(式マグレブ )が採用される。
最近話題の茨城空港ではないが、便利を求めて私たちはどこまでいくのか。
便利を求めてどこまでもいくことがみんなの本当の思いなのだろうか。
リニアの電磁波は、高圧送電線の真下に住んでいる人が受ける電磁波とは比較に成らない程の強いといわれ、一般にその障害は精神・神経障害や異常妊娠・出産、または白血病などを引き起こすといわれている。
便利さと不健康をバーターするほどみんなもう若くはない。
※写真は先日訪れた小岩井農場の朝

白鳥

2010-03-09 15:13:13 | 環境
田んぼに白鳥!
なんとも優雅な光景です!
冬みず田んぼを行う中で、いつの間にか白鳥さん達に住む場所を提供するまでに至った農業を実践しておられる福島の中村さんは「家賃ぐらい払ってくれれば、少しは楽なんだけどなぁ~。」と笑顔で話される。
中村さんは、不耕起で冬に圃場に水をしっかりはることで土中の生物の活動をしっかり守り、無農薬・無化学肥料の水稲を十数年来実践してこられました。いつの間にかその圃場は冬場、白鳥が飛来するようになり、地元では有名に(全国版のTVにも二度登場)。
中村さんご夫婦には、冬みず田んぼをみせていただく中で、いつも生物多様性の中に自然と共に生きる“楽しい農”のあり方を教えて頂いている気がしてなりません。
本当にありがたいです!! 感謝します!! ありがとうございます。

プルサーマル

2010-03-02 20:41:45 | 環境
四国電力は2日未明、プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を一般の原発で燃やすプルサーマルに事実上入った伊方原発3号機(愛媛県伊方町)について、核分裂が連続的に起きる臨界に達したと発表した。
プルサーマルとは、現在の原発(軽水炉=サーマルリアクター)で、プルトニウムを燃料として使う方式のこと。原発の使用済み核燃料を再処理して取り出したプルトニウムを、ウランとの混合酸化物(MOX)燃料に加工して使用。
プルトニウムの使用に関して
・プルトニウムは、きわめて毒性が強い物質。
・現在の原発の燃料として使用することは、もともとは想定外。
(・制御棒の利きが悪くなったり、・燃料破損の可能性がある 等々 )
また、排出される物質に関しては
・使用済みMOX燃料に関しては、燃えないプルトニウム、処理の困難な放射性物質等々があるといわれており、循環することでの節約効果は10~20%程度あるものの、燃料加工費はウラン燃料よりも高くつき、従来よりも危険性を多く含む。
大きな賭けをしているような・・・本来はもっと慎重に、もっと長い眼でみた、未来がみえる施策であるべきなのでは・・、私達も小さな規模ではあるが循環型の農のあり方を常に考えてきた、そのポイントは排出される量と再生できる量と使用できる量のバランスとその安全性に尽きる。


街道をゆく

2010-02-14 23:40:38 | 環境
司馬遼太郎は「街道をゆく」第1巻の冒頭の一節で、以下のように語りかける。
「近江というこのあわあわとした国名を口ずさむだけでもう、私には詩がはじまっているほど、この國が好きである。京や奈良がモダン墓地のようなコンクリートの風景にコチコチに固めらりつつあるいま、近江の國はなお、雨の日は雨のふるさとであり、粉雪の降る日は川や湖までが粉雪のふるさとであるよう、においをのこしている。」
司馬遼太郎が亡くなって、早いもので14年と2日を数える。
いつまでも司馬遼太郎の愛した近江の国であり続けたい。
写真は、沖島(琵琶湖で一番大きな島)でとれたワカサギを塩水に浸し軽く天日で乾燥したもの。・・・なんとも美味い。

信号機

2010-02-13 21:32:21 | 環境
道路の真ん中に、信号機が・・・、
大型の四輪駆動車が、何故か信号機を支える柱に激突・・
信号機をこんなに間近でみたことはない・・
真正面から根元にぶちあたっている・・
運転手は大丈夫だったのだろうか・・・
世の中、何があるかわからない・・・


労働なき富

2010-01-31 20:26:50 | 環境
ガンジーの唱える『労働なき富』とは・・・社会主義的という方があるかもしれないが、現代の我々の考える『労働』とガンジーの説く『労働』は根本から違うのではないかとに思う。
というのは、(インドの方向性について)「工業化にあるのではなく、糸車を廻すことあり、糸車を廻すこと、つまり農村社会の再建しかあり得ない」と主張したといわれている。機械化し効率を上げることは、製品には限られた量しかない金属を用い、生産するためには工場を建てる必要がある、金属は掘り起さなければならず、工場も暴力に満ちている。我々の少しの便利さのために、何故そんなに暴力的にならなければならないのか。
日本は従来、富の基本は米だった。その富は、産業革命を経て機械化され、今度は工場から物質として生産されるようになってくる。そのあたりから、自然とは切れはなされた社会構造が形成され、『労働』が実像から虚像に変化し始める。ガンジーの説く『労働なき富』とは、地に足ついた自然の営みに逆らわない労働を指し、富とは持続可能な社会にのみ形成されるもので、決して誰かが独り占めするものでないと説いているのではないか。

七つの大罪

2010-01-30 00:12:21 | 環境
今日の施政方針演説で鳩山総理は『マハトマ・ガンジーの碑文にある有名な言葉』を引用した。実はこのブログでも、昨年の「ガンジーさんの誕生日(2009/10/2)」に『20世紀資本主義の七つの大罪』としてこの言葉を引用させていただいている。
「七つの社会的罪」   Seven Social Sins
1.理念なき政治    Politics without Principles
2.労働なき富     Wealth without Work
3.良心なき快楽    Pleasure without Conscience
4.人格なき学識    Knowledge without Character
5.道徳なき商業    Commerce without Morality
6.人間性なき科学   Science without Humanity
7.献身なき宗教    Worship without Sacrifice
これらの key word は本当に現代社会の改革の大きな鍵になると思うが、
どういう施策が実際に必要なのか、何から手をつければいいのかということになると大変難しい。
理念や哲学とはいってはみても、おそらく文化や教育、そして根っこはひとそれぞれの生きざま(ある意味で道徳)や価値観にまで至る・・・今一度、『幸せ』『平和』『愛』についてみんなで考えるべき時代を迎えていることは事実なのだが・・・。

旨味の本質

2010-01-28 20:44:59 | 環境
慶應大学の先端生命科学ではお米の味を食味や味度だけではない蛋白質の内容やその内容物のアミノ酸のバランスによって判断しようと研究されているらしい。
食味は・・・「近赤外線透過式分析」つまり、生の米粉を試料にして、たんぱく質・アミロース・水分・脂肪酸などを、近赤外域に生じる吸収スペクトルで測定する方法。
味度は・・・試料を炊飯装置で 10 分間炊飯したものを用いて、保水膜の厚さを特殊な電磁波によって測定する方法。
という検査方法は理化学検査と呼ばれ、それらに対して官能検査といわれるものは、人に実際に食べてもらい、味、香り、色、粘り、硬さ、歯ごたえなどから総合的に判断する方法をさす。この検査方法は個人的な好みも多少含まれ、原始的ではあるが、旨みを比較するにはやはり人の舌が最も適しているように思うのは僕だけではないはず。
そこで先の慶応大学では《人類が直面する問題の解決や地域産業の活性化に貢献する》というテーマで・医療・環境・食品、それぞれバイオ部門で研究を深めておられるという。特に食品では『◇旨味の成分の特定 ◇うまみの成分を高めるような品種改良 ◇貯蔵、輸送方法の改良 ◇商品価値の向上 』について研究を進めておられ、お米の本当の美味しさを何かの指標で示せればと検討を重ねておられるらしい。

運・鈍・根

2010-01-24 21:32:38 | 環境
「運・鈍・根」はプロフェッショナルの条件だという。
「運」・・・も実力のうち、と言われるように、人との出会いやご縁を大切にし、様々な環境に適応することが大切で、自分はついていると勝手に思うくらいの楽観論者のほうが良さそうです。
「鈍」・・・少し鈍いくらいでないと先走りになったり、少し不器用なくらいが丁度よく、養老孟司氏の「鈍感力」が重要だったり、バカになりきれる人の方が良さそうです。
「根」・・・粘り強くコツコツと努力を続けること。哲学者の和辻哲郎氏は「成長を欲するものは、まず根を確かにおろさなくてはならない」といっています。まさに「続けてこそ道」になるのでしょう。
「運・鈍・根」は事を成すにも大切なこと、商売上でも、事業でも成功の秘訣といわれています。