韓国がアメリカと締結した自由貿易協定(FTA)は、今後日本が結ぶであろうTPPの概要に類似しているといわれている。
以下、協定の内容は、
○Negative listと呼ばれサービス市場を全面的に開放する、例外的に禁止する品目だけを明記する。
○Ratchet条項と一度規制を緩和するとどんなことがあっても元に戻せない、狂牛病が発生しても牛肉の輸入を中断できない。
○Future most-favored-nation treatment(未来最恵国待遇)韓国が他国とFTAを締結した場合、その条件が米国に対する条件よりも有利な場合は、米にも同じ条件を適用する。
○Snap-back 自動車分野で韓国が協定に違反した場合、または米国製自動車の販売・流通に深刻な影響を及ぼすと米企業が判断した場合、米の自動車輸入関税2.5%撤廃を無効にする。
○ISD(Investor-State Dispute Settlement)、韓国に投資した企業が、韓国の政策によって損害を被った場合、世界銀行傘下の国際投資紛争仲裁センターに提訴できる。しかし韓国では裁判は行わず、韓国にだけ適用する。
○Non-Violation Complaintとは、米国企業が期待した利益を得られなかった場合、韓国がFTAに違反していなくても、米国政府が米国企業の代わりに、国際機関に対して韓国を提訴できる。
○韓国政府が規制の必要性を立証できない場合は、市場開放のための追加措置を取る必要が生じる。
○米企業・米国人に対しては、韓国の法律より韓米FTAを優先適用する。
○知的財産権を米が直接規制する。
○(公企業の)民営化
等々 なんとも不平等な条約である。
なぜ、このような協定を結ぶのか。
人間とは、・・・何とも不可思議な生き物である。