百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

東京ステーション

2017-09-21 20:54:30 | Weblog
東京駅から始まるこの小説は今年第157回の直木賞をとった佐藤正午さんの「月の満ち欠け」の冒頭の部分だ。
この作品は八戸と東京が舞台になっているが、佐世保から離れずに書かれたと言われている。
デビュー作「永遠の1/2」は第7回すばる文学賞を受賞、その後「王様の結婚式」「リボルバー」と「ビコーズ」という長編4作は毎年書かれ、「恋を数えて」「童貞物語」「個人教授」も順調に出版された。「個人教授」は山本周五郎賞にノミネートされたものの、その後、結果21年間、誰からも何も言われないまま過ごすことになる。しかし彼はスタイルを決して変えることなく、時代に寄り添うこともなく、常に新しいのものを追い求め、佐世保で生きてきた。
そんな彼が、遅いのか早いのかわからないが、大きな賞を受賞した、ありがたいことだ。