考古学概論のレポートは、5月に提出したものです。
設題は、「考古学とはどのような学問であるのか、自由に論じなさい」というものでしたので、私は、H.J.エガースのコッシナ批判をテーマにしました。コッシナの居住地考古学は、ナチスドイツの侵略に利用されたもので、これを批判するエガースの著書を引用して、考古学研究の基本姿勢について書きました。もちろん、とても論ずるところまではいきません。
しかし、そうはいいながらも設題は「論じなさい」ですから、「はじめに」でレポートの目的を書き、本文を構成して、「まとめ」をつくりましたが、このまとめでは檄文にならないよに気をつけていたものの、つい、熱がこもって、「(大衆扇動となる特質をもつ研究であるという判定と対処は、)その歴史観が事実として広く認知される前に、すみやかに、かつ徹底的に行わなければならない」などと書き加えて、送信してしまいました。余計なことを書いたなと思っていましたが、講評では「意欲的にまとめられたレポートとして評価します」と、大人の対応をしていただき、合格をいただきました。感謝・反省。技術的には、基本に則った引用の末尾表示や誤字の少ない(朱書き訂正はありました)点をほめていただき、最後に、「考古学は実証」とのご指導をいただきました。ずいぶん丁寧に書いていただいて、ほめられて伸びるタイプの人が多いのでしょう。きっと。
試験はテキストに忠実にまとめましたが、馬匹文化については、
白石太一郎『考古学と古代史のあいだ』ちくま学芸文庫
を参考にしました。
考古学特殊講義スクーリングの様子
奈良大での実習が終わっての帰り道です。
考古学概論は、自由に書けということだと、その人の個性や、何に関心を持っているか、ロールシャッハテストのように出るんでしょうね。
結構皆さん熱くなって書いてるんじゃないでしょうか。
普通検索観音さんの視点もすごいですね。
いろいろな思いを持って皆さん奈良に集まってきてるんだなあと思います。
実習おつかれさまです。帰り道、新幹線の中でくつろいでいらっしゃるのではないですか?
私も、この土曜日に奈良大で科目修得試験を受けた後、もう一泊して、当麻寺か、または箸墓古墳まわりに行ってこようと思っています。
ツツコワケさんのブログの写真、美しいですね。季節の良いときに自転車を借りて回ってみたくなりました。
先日土曜日、藤原京は、コスモスがすばらしかったです。般若寺も見たかったですが。
正倉院展も始まりますね。奈良大の学生は安く見られますからぜひ。夕方の方が空いています。
周防の国は今更のように気温が上がり、朝から何を着たもんだかという日が2~3日続いています。
ツツコワケさんも山越えされた感じで、さすがです。
正倉院展はナイスタイミングですね(今調べました)。いただきます。般若寺もいずれかの秋にぜひ行きたいものです。
京都、奈良に行かないと禁断症状があらわれるようになるのは私だけでしょうか。
試験は、何とか乗り切ろうと思っています。よしっ!!