ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

柘榴坂の仇討

2014-09-21 10:40:10 | 映画
カミさんともども楽しみにしていた映画を観てきました。昨日封切りの「柘榴坂の仇討」である。

妻セツ(広末涼子)を娶り、父に代わり家督を継ぎ、大老・彦根藩主井伊直弼(中村吉右衛門)の近習に執りたてられた志村金吾(中井貴一)。初お見得の日、主君の人柄に触れて終生お仕えする事を心に決めたのでした。

運命の日、桜田門外の18名の浪士達の思わぬ登城行列への襲撃事件に出会うことに。金吾は家康公から拝領の槍を奪った浪士の一人を追い詰める。しかしその時に一発の銃弾の音が。主君を守り切れなかった主人公は切腹も許されず、逃げ去った浪士たちの首を奪る事を命じられる。

それから13年、時代は明治の世に代わるが、主人公は妻の手助けもあり最後に残る浪士のひとりを追い続ける。時代は代われども人の心には変わらぬものがあると、何時までも武士の誇りを持ち続ける事に想いを同じくする人たちが助けの手を差し伸べる。

今は車夫の直吉と名乗り死に場所を探し求めてひっそりと生きる残る浪士佐橋十兵衛(阿部寛)。そして奇しくも桜田門外の襲撃の日と同じく雪の柘榴坂を進む人力車に乗っている主人公。ついに仇討の対決を迎える時に至る。

映画では大老役の中村吉右衛門の温かみのある大きな存在感が流石である。主人公役の中井貴一の凛とした武士の佇まいが素晴らしいが、妻の広末涼子も時代劇にも確りと叶うと見ました。

映画界でも本格的な時代劇が少なくなった現在、武士の誇りを必死には追い求める主人公、さらに陰で必死に夫を助ける女性の存在の大きさを感じさせるこの映画は素晴らしい出来である。雪の中にひっそりと咲き続ける赤い椿の花が、生きることの大切さを訴える。

文句なしに A の評価をしたい。
映画館のポスターをスマホで。

          
コメント
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