TVドラマ「砂の器」

昨夜は、フジテレビ開局６０周年記念番組ドラマ「砂の器」を視聴した。言うまでもなく故松本清張氏の不朽の名作であり、何度も映画化やドラマでも公開されてきた作品である。今回のドラマでは、原作で謂れのない偏見と差別による、ハンセン氏病患者と子どもの苦労を描いているが、現代風に表現するばどんな内容になるのかにも興味がありました。
凄惨な殺人事件の、現場近くで目撃されたふたりの会話「カメダは今も変わらないよ」から、事件の被害者の身元が判明する。そこから犯人に繋がる証言も次々と出て来る。あがらう事の出来ない「宿命」から、かっての恩人を殺さなければならなかった、著名な作曲家でピアニストの犯人。それを追う今西刑事（東山紀之）は、犯人が負う過酷な「宿命」に思いをはせて、犯行にいたる経過を捜査会議で述べている。
このドラマ、記念番組らしいく多くの俳優たちが出演するが、犯人の秘められた恋人役の（土屋太鳳）の清冽な演技が素晴らしいと思う。