ドラマ「ＨＥＲＯ」が面白い

伝説の月９ドラマ「ＨＥＲＯ」が再登場した時に楽しみだと書いたのだが、今週の回は特に面白かった。まさに主人公久利生検事の真骨頂だと思える内容になっている。

暴力団の抗争から、相手の団体幹部を狙撃して死なせたとしてひとりの組員が自首して来た。当然に警察は殺人犯人として送検して来る。担当となった久利生検事に、犯人として自首して来た組員の弁護士は早急に起訴して裁判に掛ける様に要求してくる。

犯行の経緯について実に微に入り細に入りに告白するその組員はまさに犯人と目された。しかし久利生検事はあまりにも告白する内容が出来すぎることから、身代わりの自首で犯人は別の組員幹部ではないかと推察する。

さらに弁護士は執拗に自首して来た組員の起訴を要求する。そんな事に疑問を感じた事から、久利生検事は自首してきた組員に身代わりになることの理不尽さを説き、組から脱退することを勧めて不起訴にし釈放を決定してしまう。かくて暴力団側からの圧力が激しくなるが、検察側は久利生検事の決定を断固守ることを決定する。

その自首して来た組員の釈放を受けて、警察は再捜査に踏み切り真犯人を逮捕する。まさに目の前の事だけに囚われずに真実を見極めることの大切さを実証して見せる、そんなドラマ「ＨＥＲＯ」の久利生検事に拍手を送りたいと思う。