〇子・デラックスが、急に、息子の小学生の頃の、話をしだした。
「次男のクラスに、一際大きいY君という子がいてね、暴力を振るったりする、いじめっ子でさ。
その子には、二人の子分(AとB)がいて、被害を受ける子が、増えてきて、先生に言っても埒があかない状態だった。
そのY君の母親が、耳が聞こえない障害者という事もあって、なかなか、遠慮して親にも注意できないでいたのよ・・・
母親は、手話の出来る人をつれて、毎回授業参観にもちゃんと出て来てて、
『息子がご迷惑をかけてないでしょうか?』
と気にかける、いい母親ではあったのだけど、とにかく、3人でつるんで、いじめをやめないわけよ」
ふんふん、難しいなぁ~と思って聞いてました
「遂にたまりかねて、うちに来るように呼び出したのよ」
「えっ」
「そしたら、AとBの母親が、うちにきて、何故呼び出すのか?Y君は、ほんとは、いい子だしと。愚だ愚だ言い出したからさ」
『Y君は、いい子かもしれないが、やってる事は、悪い事だろうが!』と一喝してやったのよ・・・」
「それで、Y君は、来たの?」
「来たわよ」
「あんた、体がでかくて、腕力もあるくせに、弱い者いじめしててどうするとね?
逆にそうい子を、守らないといけんのと違う?
あんたのおかあさんは、耳が悪くて障害者かもしれん、
でもね、そういうおかあさんが、子供を生むって事は、ドンだけ勇気がいることかわかるね?
学校にも、あんたが、迷惑かけてないか、心配してきてくれてる、そんな、おかあさんに、恥ずかしくないとね?
今度、虐めたら、おかぁさんにも、きてもらうけん、わかった?」
「それから、虐めはおさまったの?」
「一応ね、私が、急に何故、この話をしだしたかというと、
そのY君が、あるTV番組のゲストのお薦めのお店の店長として
テレビに出てたらしいのよ、そう、次男が話してくれて・・・私のお陰やんと思って・・・・」
確かに、〇子・デラックスの言葉には、愛があるよね。
十分、伝わったかもしれない、定かではないけど・・・・
「AとBは、どうなったの?」
「次男が言うには、立派に親父のあとを継いだっていうのよ・・・」
「よかったじゃない・・・」
「でもね、その道の・・・」
「何の道?」
「極道の道」
「え~!!あとをついだって・・・」
「そういえば、Aのお父さんは、外国に行ってるって・・・、そのときは別荘入ってたのね、
Bのおとうさんは、単身赴任とか・・・ベンツ乗ってたし、
ということは、私、極道の姉さんたちを、一喝したわけ~~、いやぁぁぁぁ~、
次男に今頃知ったのかって驚かれたけどね。」
流石、
〇子・デラックス
「だめなものはだめ、悪いことは悪い」なかなか、そう注意できないものよね~。
その出来事で、Y君は、立派に働いてるって・・・、言うのよ
果たして、そうなのかどうかは、わからないけど、
Y君は、子供ながらに、母親に障害があるという事で、大人たちの遠慮みたいなものを、感じ取っていたのかもしれないし~
それを逆手に、何をしても、自分は、怒られないと思っていたのかもしれない。
だとしたら、きっと、〇子・デラックスの言葉は、心に響いたのでは、ないでしょうかね?
いやいや、相手は子供、案外「今度虐めたら、かぁちゃんを呼ぶ!!」という言葉に、恐怖を感じたのかも・・・ネ
ジ~ンときた、〇子・デラックスの回想録でした。
悪い子はいねぇ~かぁ・・・〇子・デラックスがくるぞうぅ・・・