辰子姫にさよなら。早朝の湖畔は人ひとりいなくて静かだ。

田沢湖からR105を結ぶK60は朝一番に走るのに丁度いい山道だった。R105を南下して角館の街へ到着した。武家屋敷を見ておこう。桜も咲き終わり若葉が出始めた。早朝にもかかわらず散策の人は多い。黒い木塀が美しい。



今度は是非さくらの花の咲くころに訪れて歩いてみたい。
ここからK11で南下したが旧街道の生活道路なのでスピードは出ない。広域農道に入った方がよかったかもしれない。R13を横手方面へ向かう。
横手からR107を経由して雄平フルーツラインへ。信号の無い広域農道は快適だ。K108、R398を経由して稲庭うどんの本場へ突入。ここはマップルにも載っている佐藤養助本店へ行ってみよう。
やはり早すぎた。まだまだ開店までは時間がありすぎた。R398をそのまま行くと子安峡に続く。15年ほど前にとことん山キャンプ場に泊まったことがあった。露天風呂付きのキャンプ場だ。R398は景色、ワインディング、温泉と楽しめそうだからまた行きたい場所が増えてしまった。
R13に戻り道の駅おがちで休憩。稲庭うどん発見。写真を撮ろうとしてつゆをこぼしてしまった。稲庭うどんのつるり加減が好きだ。

お土産に佐藤養助本店のうどんともう一束銘柄の違うものを購入した。ふっ。
ルートを誤ったのでちょっと休憩。雄大な景色が広がる。残念ながら丘陵地帯を走る最上東部広域農道へ入りそびれてしまった。


大きな川が現れた。最上川だ。道は間違えたが蛇行する川を見ることができた。そう言えば20数年前に最上川下りを体験したようなしなかったような、記憶が曖昧だ。

ちょっと寄り道していこうと立ち寄った銀山温泉。温泉街のある下まで行ってみたらテレビで見たのと同じ川沿いに立ち並ぶ高層木造建築があった。橋の真ん中から見る温泉街はいい感じだ。下には駐車場がないことがわかり温泉街の入り口の高台まで引き返してバイクを止めた。今日はいい天気で革パンは歩くと暑い。
こんな建物が建ち並ぶ。やっぱり雪景色が似合いそうだ。



共同湯でひとっぷろ浴びた。お湯は熱めで身体はぽかぽかになった。風呂上がりに道ばたでずんだ団子を食べた。淡い甘さと緑色が絶妙なコンビネーションだ。

さて、次は蔵王だ。K29を進んで行くとこの先通行止めの看板が見えた。かまわず進んで行くとやはり通行止めであった。。。とほほ。気を取り直して引き返した。
途中路肩にバイクを止めて記念写真。22,222kmのぞろ目だ。

おなかも空いてきたので蔵王の近くでお昼ご飯だ。今日のお昼はそばと山菜の天ぷら。これも黄金のコンビネーションだと思う。

15年前に蔵王温泉に来たときバイクを止める場所が見つからなくて素通りしていたので今回は入湯していこう。蔵王温泉はごちゃごちゃしていてわかりづらいが奥に無料の駐車場があった。
迷わず共同湯へ向かう。ここのお湯はめっちゃくっちゃ熱い。身体を赤くして入ってしまった。

身体が温まったら蔵王エコーラインへ向かう。蔵王林道はまだ通行止めだ。エコーラインの路肩にも雪が残っていた。しかしこのワインディングも楽しい。

せっかくだからお釜を見ておこう。たぶん3度目だと思う?記憶が曖昧だ。だからいつ見ても新鮮な感覚を味わえるのかもしれない。

今来たエコーラインを戻って米沢から裏磐梯を目指す。カーブで止まるほど遅くなり、直線になると加速する車に前を塞がれうっぷ!ときどきこんな車に前を塞がれることがあるが無理は禁物だ。無理をすると危ない。
米沢を過ぎる頃日が傾いて来た。K2を松原湖に向けて走って行くと西吾妻スカイバレー夜間通行止めの看板が。。。もう夜間か?行けるとこまで行ってみるのが悲しい性だ。
やはり通行止めであった。とほほ。

ゲートの向こうには乗用車が止まっていた。閉じ込められてしまったらしい。暫くして管理の人が来て助けられていたが頼んでも入れてくれる雰囲気ではなかったのでUターンだ。
ここから迂回してキャンプ場を目指すと21時過ぎに到着という感じだ。家に帰ると24時ぐらいだ。ここまで来たから帰ってもいいかな。明日片付けもできるし。ということで急遽帰宅の途へ。どうにか日が変わる前に家に着けた。
今日の走行距離は766km。一般道は460kmを越えているのでかなり走った感じだ。
今回の東北3泊4日ツーリングの走行距離は2,065km。伴ちゃんのオドメーターは22,759kmとなった。
風景、ワインディングロード、温泉、食べ物、こうして旅ができるってことは幸せなことだ。