10/10(土) - 10/11(日) 曇り、雨、曇り
一年に一度ぐらい開催される蕎麦温泉教の聖地を訪れるツアーに参加した。蕎麦温泉教は東北を拠点としたバイクに乗るおっさんの集まりだ。
集合場所は五百川PAだ。と言われても五百川ってどこ?地図を検索したら猪苗代湖のちょっと東であった。
静岡のvansさん、神奈川のコータローさん と東北自動車道の蓮田SAで待ち合わせることになっていた。
首都高を蓮田SAに向かっていると見覚えのある2台のバイクが前方を走っていた。おもむろに近づいたからか気付かれなかったので追い抜いて振り返った。
そして一緒にサービスエリアに向かった。サービスエリアで朝ごはんのパンなど食べながら再会を祝った。
道路はけっこう混んでいたので走りにくかったが、約束の時間に五百川PAに着くことができた。福島、山形、宮城、岩手から9人の方が待ってくれていた。久しぶりの人、初めての人、挨拶もそこそこにじゃんけん大会が始まった。
何かくれるのだろうか、と思ったら、負けた人が缶コーヒーをおごるのらしい。いきなり負け続けて最後の2人になってしまった。だめかと思ったがお父さんと呼ばれる方に勝って命拾いした。
磐梯熱海から母成グリーンラインを経て磐梯吾妻レークラインに入った。磐梯吾妻レークラインは気持ちのよい道で自由走行となった。久しぶりで感覚が鈍っているのか、スピードに乗れずゆっくりと走った。
レークラインを抜けてガソリンを入れ、食堂に入った。蕎麦温泉教と言えば基本は蕎麦なのだろうが、ここはカツ丼を食べておこう。
すぐに道の駅裏磐梯で休憩、そばソフトクリームを食べるためだ。この道の駅は以前寄ったことがあるな、裏磐梯を走った時だ。
お腹いっぱいで食べなくてもいいや、と思っていたのだがみんなが食べているのを見て食べたくなった。
あいにくそばソフトクリームは機械が不調で今しばらく時間がかかるとのことだったので、山塩ソフトを注文した。山塩はいい塩梅であった。
西吾妻スカイバレーで山形に入った。と、ここでトラブル発生、刀(スズキのバイク)からエンジンオイルが漏れているとのことだった。
様子を見つつ山を下って、念のため街の何でもやっているバイク屋でオイルを足したのであった。大事にいたらなくてよかった、よかった。
そして米沢の市街地を避けて今日の宿泊場所である蔵王温泉へ向かった。
暗くなるころ本日の宿に到着した。まずは温泉だ。蔵王温泉大露天風呂へ向かおうとしたが、日没を迎えたのですでに閉まっているという。
ということで共同湯へ入った。今日は無料だという。強酸性の温泉で体がヒリヒリとする。頭をさっぱりさせたかったのでお湯を頭から被ったら目がシバシバと沁みた。
風呂から上がって温泉街の居酒屋に入った。日本酒の美味い店で、女将さんがいい味を出している。
地元の野菜を使った漬物、生姜入りの炊き込みご飯のおにぎりが絶品であった。出がけに板前さんが見送ってくれた。
コンビニでお酒とつまみを買って宿に戻った。宿で再び温泉に浸かった。誰も入っていなかったようで、熱さに目がさめた。
そして宴会はこっくりと眠る人が出るまで続いたのであった。
翌日、小雨がぱらつく中を大露天風呂に向かった。お湯に浸かるおじさんたちはみな無口であった。蕎麦温泉教の聖地で日々の煩悩を薄れさせているのだなと思った。
汚れを落とした身体で宿に戻って朝ごはんを食べた。きっちりとおかわりをしてエネルギーを充填した。
今日は宮城方面に向かうのだ。ときどき雨に見舞われながら女川に着いた。きぼうのかね商店街を過ぎて海に近づくと造成中の土地が広がっていた。
新しい女川駅に立ち寄った後、女川丼で有名なおかせいと言う店に向かった。雨の中大にぎわいの店であった。新鮮な魚を思う存分楽しむことができた。
昼食後、コバルトラインをフリー走行したが、昨日に引き続き乗り切れない。こういう時はゆっくり走るのだ。
コバルトラインの先まで走ってフェリーから眺めた金華山の近くまでやってきた。この道は地元のくねくね好き御用達の極上ロードだ。晴れているときに再び訪れてみたい。
東北組と仙台のインターチェンジで次々と別れた。そして暗闇の常磐自動車道をひたすら南下し続け、日が変わる頃に家に着いたのであった。
蕎麦温泉教の方々、楽しいツーリングにお付き合いしてくれてありがとうございました。
2日間の走行距離は1,92km、伴ちゃんのオドメーターは82,340kmとなった。