7/8 (水) 曇り時々雨
朝起きるとポツポツと小雨が降っていた。テントのフロアは結露で相変わらず水浸しだ。今回シュラフカバーを持ってきて本当によかった。おかげでシュラフを濡らさずに済んだ。
こんな天気の中、歩く気分になれなかったので休養日にすることにした。そしてひたすら寝た。本当にひたすら寝た。
午後、オプタシケ山の雪渓から下ってくる人の声がした。テントの隙間から覗くと二人連れの登山者だった。あちらからは見えないと思うけれどテントの中から「こんにちは、気を付けて」と挨拶した。二人もこんにちはと挨拶して双子池方面に去っていった。雨の中を熊笹を掻き分け、ぬかるんだ坂道を登ることになるだろう、辛いけれど二人なら気も紛れるかもしれない。
雨は一日中降ったり止んだりしていたが、夕方になって静かになったので外を覗いてみると雨は上がってオプタテシケ山が霧に包まれていた。
その15分後、霧が流れてオプタテシケ山が姿を現した。明日は荒天でなければ先に進もう。
明日に向けてご飯を食べよう。もそもそとテントを這い出て雪解け水にビールを突っ込んでから沢に水を汲みに行った。
ビールと柿の種、雨風を凌げるテント、静かに夜は更けていった。