風になれたら

SUZUKI Bandit1250Sに乗って風になり
中島みゆきや渡辺美里を聴いて風になり
山を歩いて風になる

大雪山縦走 2021 4日目 サヨナラトムラウシ、そして花咲く道へ

2021-11-15 | 徒歩の旅

7月15日 (木) 晴れ

こんなに天気に恵まれるのは久しぶりだ。今日は初日に泊まった白雲岳避難小屋のテン場まで帰る予定だ。

ヒサゴ沼から化雲岳へ向かう雪渓を登る、化雲岳が見えないので迷いそうであった。振り返れば王冠と称されるトムラウシ山が見える。

化雲岳下の分岐から五色岳へ向かう道は晴れていればずっとトムラウシ山を眺めて歩ける幸せの道だ。花咲く草原と空を映した青い池沼。

少し寄ってみよう。

当初白雲岳避難小屋か黒岳避難小屋に明日1泊しようと思っていたのだけれど、毎日食べる同じご飯に飽きてしまったので明日下山することに決めた。山と花をお腹いっぱい楽しんだのでこれでいいのだ。

四葉塩竈(ヨツバシオガマ)

千島風露(チシマフウロ)

もうすぐ五色岳、旭岳と忠別岳を望む。

磯躑躅(イソツツジ)かな、うーん、わからない。

ハイマツの花粉が最盛期のようで、身体中薄黄色になってしまった。ハイマツの森をいくつか抜けて神々の遊ぶお花畑を行く。

高嶺女郎花(タカネオミナエシ)、別名は千島金鈴花(チシマキンレイカ) と岩袋(イワブクロ)

駒草(コマクサ)

千島薊(チシマアザミ)か蝦夷深山薊(エゾミヤマアザミ)か。

深山金鳳花(ミヤマキンポウゲ)

利尻竜胆(リシリリンドウ)、見つけられてラッキー。

蝦夷岩爪草(エゾイワツメクサ)

千島ノ金梅草(チシマノキンバイソウ)の群生地、ここまでくれば白雲岳避難小屋まで数分だ。

今日は平日だけれど、テン場は大賑わい。30張りはあった。

夕方テン場で知り合った高山植物に詳しい人と花の話に盛り上がった。その人が持っていた山渓の「高山に咲く花」と言う本がとても面白そうだったので帰宅してから購入したのであった。

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大雪山縦走 2021 3日目 3度目の正直、快晴のトムラウシ山

2021-11-06 | 徒歩の旅

7月14日 (水) 晴れ

朝目覚めると雲ひとつない快晴だった。朝焼けのヒサゴ沼、沼面は波ひとつなく鏡のようだ。

避難小屋の方から歓声が上がっているので何かと思ったら親子のエゾシカがいるらしかった。いたいた、こちらを見ていた。

天気がいいうちにトムラウシ山へ行こう。沼畔の雪渓をサクサクと音をたてて歩いていく、調子に乗って沼に落ちないようにしよう。

沼から分岐までの雪渓は結構な斜度である。歩いていたら熊の足跡があった。上から出てこないでね。

ヒサゴ沼を振り返る。奥に見えるはニペソツ山じゃぁないですか。

おおお、トムラウシ山が見える。やっぱり天気がいいといいね。天沼へ続く道を歩いていたら楽しくて笑ってしまった。笑うこともあれば涙が出ることもある、景色を見て心が動かされるなんて子供の頃には想像もできなかった。

日本庭園と名付けられた場所には面白い形をした岩や沼が点在している。ここは日本ですかぁ〜!

裏白七竈(ウラジロナナカマド)だと思う。

天気がいいといことは暑いということで汗ダクダク、沼地を歩いて足はドロドロ、久しぶりの山行で履くのがまだ3日目の靴で靴ずれ、でも心は幸せ。

トムラウシ山直下、涼しい風が吹く北沼に着いた。ここに着くと2009年の遭難事故のことを思わずにはいられない、亡くられた方のご冥福を祈る。

北沼から25分、トムラウシ山に。ウヒョヒョヒョ、3度目の正直で晴れました。雨も乙などと言うこともあるけれど、やっぱり晴れが好き。

山頂から十勝岳連峰を望む、一番手前にあるオプタテシケ山を見たら来年はまたあっちまで歩いてみようと思った。

同じコースを歩いてきた登山者としばらく話をして、またどこかの山でと言って別れる。気がつけば30分以上山頂にいた。

南沼側に降りてトムラウシ山の北側をぐるりと回ってヒサゴ沼まで帰る。

ヒサゴ沼に帰ってきたけれど、時間はまだ12時、メチャクチャ暑い。日傘をさして沼を眺めたり、テントに寝転んで空を眺めたり、時間がゆっくりと流れてゆく。

そして、冷たいビール、言葉になりません!

明日は来た道を白雲岳避難小屋まで帰ります。

 

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