9月21日 (月) 晴れのち曇り
今日は行き先がまだ決まっていないのである。なんてことだ。うーむ。とりあえず斜里にある天に続く道まで行くことにする。
海岸沿いの国道は交通量が多いので内陸部の道をできるだけ使って目的地を目指した。適当に走っていたら畑の向こうに斜里岳を見ることができた。いつか登ってみよう。
天に続く道は有名なスポットなので車やバイクで賑わっていた。
さてどちらに向かおう。やっぱりオショロコマを釣りたいなと思い知床半島に向かうことにする。オショロコマはイワナの仲間である。
久しぶりに走る知床の極上ワインディングロード、コーナーを抜けるたびにアクセルを大きく開けて楽しんだ。あっという間に知床峠に到着してしまった。知床峠からは羅臼岳がすぐそこに。この山もいつか登ってみよう。
峠を越えると見えてくる国後島、大きな島だ。山を降った羅臼の街で買い物を済ませてその先にある二ツ岩キャンプ場に向かった。目の前は海でその先に国後島と言う絶好のロケーションにあるキャンプ場だ。
道路を挟んだ山側にこのキャンプ場を管理する「熊が入った家」がある。「熊が入った家」は本当に熊が入った家で、気さくなオーナーが宿とライダーハウスを経営している。
テントを張り終えたが、夕飯までまだ時間がある。ということで偵察がてら近くの川に釣りに出かけた。魚影は濃く、型のよいオショロコマが10匹ぐらい釣れた。オショロコマの下腹部は金色で、オレンジ色の斑点、赤みを帯びた腹ビレと尻ビレの端が白でとても美しい。そして20cmほどの端整なヤマメが釣れて驚いた。おそらく以前放流されたものの生き残りと思われる。魚に負荷をかけないようルアーのフックはシングルバーブレスで、生態系に影響を及ぼさないよう釣った魚はリリースした。しかし釣りとは魚にとってはとんでもない所業である。
夕飯は餃子にビール、後は何を食べたか忘れてしまった。海を目の前にしてくつろぐ時間は好きだが、国後島を目の前にすると複雑な気持ちになってしまった。
夜になっても横の道路を車がビュンビュン走っているので時々目を覚ました。キャンプ場のロケーションは最高なのでそこが残念なところだ。ちなみにゴミは持ち帰りなのでバイク乗りは観念しよう。