8/3(金) 晴れ
大洗港にフェリーが到着した。むっとした空気がまとわりつく。ゆっくりと船倉を出てフェリーを眺めた。後ろ髪を引かれるのは良い旅だったからだろうか。
家に着くまでが旅、妹の言葉を思い出し自宅に向かった。高速道路に入ってもスピードを出す気がおきなくて熱風の中を低速で走った。
首都高に入って今日が平日であったことに気が付いた。頭がおかしくなるような暑さの中、首都高のジャンクション2カ所の渋滞をどうにか抜けて家に着いた。
14日間で3,369km (道内2,878km)を走り、伴ちゃんのオドメーターは56,343kmとなった。
ツーリングマップル、セイコーマートのメンバーカード、そしてホクレンのフラッグ、これらが旅の気分を盛り上げてくれた。
ツーリングマップル(バイク用の小型地図)はできれば最新版を使うのがいいだろう。新しい道ができたり、温泉がなくなっていたりすることがあるからだ。マップルを参考にする自転車や自動車の人も見かけた。
セイコーマート(北海道で絶大なシェアを占めるコンビニ)のカードは大した節約にはならないが、毎日お世話になっていたので記念に作ってみた。もともと酒屋だけあってお酒が充実しているのが二重まるなのだ。
北海道の道の駅や道端の自動販売機にゴミ箱はないが、セイコーマートにはゴミ箱がある。車ならいいが、バイクだと飲み物の缶やペットボトルの捨て場にも困るので、休憩はセイコーマートになることが多い。
その昔、ホクレン(北海道の農協の連合体)でガソリンを入れるとフラグを無料でくれたのだ。どこも経営は厳しいので一度姿を消したが、現在はライダーが有料で入手できるようになった。1本100円で、4地域で色と図案が異なる。
懐かしくなって買ってみた。赤(ヒグマ)や黄色(キタキツネ)の地域も走ったが、伴ちゃんイはこの2色で十分だ。いっぱい走ってフラグの端がほつれてくるのがかっこいい。
北海道で出会った旅人達は気持ちの良い人が多かった。毎年北海道を訪れるライダーやチャリダー、仕事を辞めたり定年を迎えて初めて北海道を走る人、定年後に夫婦でキャンプ旅を続ける人、それぞれが楽しんでいる姿を見るのも楽しかった。
その土地に行ってみないとわからないことは多い。実際に行ってみたところで、わかるのはちょっとだけかもしれない。でも、肌で感じることで見え方が変わることもある。旅に出よう。
おしまい。