若いってことは素晴らしい。
目標に向かってまっしぐら、神様は疾風怒濤と強力な感受性の年代、青春を与えてくださった。
ジャズの中でも「On the sunny side of the street」は、弾いて楽しい曲だ。
よく使われるパターン「C」から「E7」というコード進行が、この曲の高揚感を見事に表現している。
「街を歩いていてウキウキしてくる」っていう感じも若い頃ならではの現象かもしれない。
目の前に特別な運命の人が現れる保証は何にもないにもかかわらず、樹々にさえずる小鳥までもが祝福してくれているかのような感傷が飛び交う。
音楽は心で弾いて楽しむもの。
それが伝えられて、伝わった時、幸せを感じる。
昨秋よりウクレレレッスンに通っているF君、驚くべきスピードで上達への道を歩いている。
学校帰りのわずかな時間、エッセンスくらいしか伝えられないが、それがいいのかもしれない。
ヒントを与えて、チャンスを与える。
あとは本人がやるのであって周囲がやることではない。
ハワイの達人たちが歩いたように、楽しんで極める、これが理想だ。
嬉しくておじいちゃんに電話して、電話口で弾いて見せたというこの一曲。
F君の促成プログラムの成果をお楽しみあれ。
嗚呼、「青春ってなんだ」
On the sunny side of the street by Fumito