60年代は、ドイツ、イギリス、アメリカ、ベルギーやなんと日本からもヒット曲が出た時代、世界中でポップス花盛りだった。
そして「サンレモ音楽祭」から出たカンツォーネのヒット曲は遠い日本にイタリアを強烈に意識させてくれた。
以降の「音楽祭」からヒットを生むビジネスモデルは、サンレモがきっかけだったように思う。
漣健児さんの名作とも思われる歌詞の邦訳はアメリカンポップスの日本でのヒットに貢献した。
そしてあの頃馴染みのないシングル曲のタイトルもわかりやすい日本語に置き換えられて馴染んだものだ。
カンツォーネで例をあげれば「夢見る想い」「花咲く丘に涙して」「愛は限りなく」「ほほにかかる涙」「君に涙とほほえみを」
などなど、ロマンチックではないか。
当時そんなタイトルに恥じないような叙情的な曲調が次々と並んだことも事実であった。
歌詞の内容はさておいて原題よりもその曲を表現するにふさわしい邦題命名がなされていたように思ったものだ。
イタリア語の名前もエキゾチシズムを感じさせるに充分であった。
「ウィルマ・ゴイク」や「ジリオラ・チンクエッティ」などジャケットに映るたった一枚のポートレイトに名前をダブらせて勝手なイメージを作り上げる。
あれから四十数年を経て当時の面影を残した彼らが歌う姿を見るのもまた良し。
十代の青春にタイムスリップするもまた良し。
イタリアに行ってみたいものだ。
Wilma Goich, Le colline sono in fiore - da MilleVoci 2011
Bobby Solo-Una Lacrima Sul Viso-
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Wilma Goich - Le colline sono in fiore.LIVE!