「金平糖」懐かしい響きの言葉
甘くて硬い砂糖菓子が口の中で転がる、こんな繊細なお菓子が昔から日本にあった
着物のようにまとったパイナップル風味のチョコが口の中でとろけると、星形をした金平糖が出てくる
しばらく忘れていた和菓子の感触を味わいながら、あまりにも長きに過ごしてしまった時間を思いやる
いただいた金平糖に驚いたのは味だけでなく、丸い缶に描かれたレトロな字体と色調、パイナップルのデザインだ
一体誰がこんなデザインを思い描いたんだろう、作者を知りたい欲求にかられる
デザイナーは綿貫浩介さんという欧州で美術活動を始めた日本を代表する方という
京都の茶業をルーツとする老舗企業がこうしたスイーツを開発するまでの歴史も興味深い
思い立って下北沢のライブスポットへ出かけた
学生時代から演劇、雑貨、中古レコード店、飲食店が並ぶ、さながら毎日が縁日みたいな街だ
駅から360度方向に拡がる街並みは、いつ行っても方向がわからない
Yさんという声優さんの経営するお店でA大学のOBの皆さんのバンドに誘われてよく通ったものだ
浜口庫之助さんに師事されたというその方のライブ会場は、満員でミキサー席まで客を座らせていた
若い頃アメリカに渡りジャズクルーセーダースを聴いたとか、その時の思い出か今回のアルバムにはウッドベースを入れたそうな
浜庫さんに師事された方がどのような曲を書くのか、、男と女がテーマであることは変わりない
詞とメロディが一体化している、ひょっとするとハチロクのような強烈なリズムの上で、一括して出来上がるせいだろうか
音楽は良いよね、関係性において、、くっついても離れても傍においておくことができるから、、みたいなことをおっしゃっていた
7月に出るアルバムを指してか、70歳にしてデビューするんだ、とも
そういえば尾崎さんの命日が近づいてきた
初心にかえり、デビューするつもりで精進しなければ
あなたのすべてを 尾崎紀世彦
マイ・ウェイ 尾崎紀世彦