クリスマスプレゼントはサンタさんにお願いするもの。
お年玉は思いがけずいただいて親のおつきあいに感謝するもの。
子供達が小さいころ夢を大きく育てようとサンタさんは大変だった。
筆跡を変えるために左手を震わせて書いたサンタからのお手紙。
ローソクを垂らしたり炙ったり、縁を破いたり、くしゃくしゃにしたり。
はたまた玄関から枕元までの道のりに落ち葉を散らしたり、と。
そうして育った子供たちはもうサンタを演じる歳になった。
元旦の朝、珍しく静岡の空から粉雪がちらついてきた。
湯船のお湯を全部流したら、排水が悪いので庭先の排水桝から湧出し、水たまりができた。
茶色の野鳥が飛来して楽しそうに一人で水浴びしている。
彼女はおそらく「風呂始め」を楽しんでいたにちがいない。
この寒いお正月に見つけたぬるめの温泉は、小鳥へのお年玉だ。
私のお年玉は古いカセットテープに残された音源たち。
FM東京の深夜番組「気まぐれ飛行船」に投稿した手紙を読んでいただいた放送のエアチェックがあった。
カセットテープのA面からB面に切り替わる間が音切れしていたもののほぼ放送の内容が聞き取れる。
片岡さんと安田南さんの会話が実に生き生きしていて「ライブ」だ。
おそるおそる、しかし絶対理解してもらえると信じて送った一本のカセットテープと手紙。
テープを聴いて「驚いた!」という片岡さんの一言が嬉しい。
もう一つは尾崎紀世彦さんとご一緒したコンサートの音源の一部。
客席からウォークマンで録ったらしい音源は不鮮明でノイズも入っているが、私にとっては貴重な記録だ。
若かったあの頃、久しぶりのコンサートにメンバー全員があがってしまった。
しっかりしたバンドサウンドが出せず尾崎さんに申し訳なかったという気持ちで一杯だ。
「Dakine Sound」と言われる「Slack-key Guitar」を中心とした演奏スタイルは、当時日本ではほとんど聴かれなかった。
だからこそ尾崎さんとの演奏企画が生まれた。
しかしどんな時でも尾崎さんの歌は伸びやかに響き渡り素晴らしい。
尾崎さんのハワイアンアルバムを作りたいという私の無謀な思いはこの最初の出会いから始まりズーッと持ち続けている。
そしてドリフの面々とのセッションのTV番組映像。
12弦ギターをバックに高木ブー先輩との「Ke Kali Nei Au」
尾崎さんの歌が本当に伸びやかで素晴らしい。
今年の私のお年玉、まだまだ続く
「こいつは春から縁起がいいわいなあ」
ドリフの雷様!!(ゲスト尾崎紀世彦さん)
尾崎紀世彦さん「ホワイト・クリスマス」
尾崎紀世彦
この胸のときめきを 尾崎紀世彦 UPC‐0246
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